「マッチョイズム」という言葉を、聞いたことはありますか?
マッチョイズムとは、伝統的な男らしさの規範という考え方です。日本の社会において男性がさまざまな特権を与えられたことで、広まりました。
家庭などの雑事は仕事の妨げであり、力強くパワフルに仕事をし、長時間労働もいとわない。数字を上げることを第一に考え、休暇をとるなんて、許しがたい行為である。人に弱みを見せてはいけない、仕事に自信を持たなくてはならない、疑念も持たず誤りをみとめない。「弱肉強食」で、勝者(男性的)であることが正しいという考えです。
男性が生きづらいと感じる要因は、もしかしたらこんな社会に関係しているかも知れません。とくに、50代半ばで役職定年、定年、再雇用を向かえる人にとっては、この考え方に囚われていると、定年後は「老害」といわれることになってしまうかも知れません。
今回は、「マッチョイズム」と多様な働き方について解説をしてみます。