はじめに

通常100株単位で売買する株式投資ですが、1株から購入することができる単元未満株をご存知でしょうか。株式投資に興味があっても、いきなり多くの資金を投入するのには腰が引けてしまう方もいらっしゃると思います。今年から新NISAが始まり、ミニ株(単元未満株取引)の人気が高まっています。


買いやすくリスク分散効果も

任天堂(7974)の株を買う場合1株8481円(6月14日の終値)+株式取引手数料で購入できます。

通常の100株単位で株式を購入する場合は最低でも84万8100円(+株式取引手数料)が必要になります。

購入金額が高い、値嵩株(ねがさかぶ)はまとまった資金が必要になってしまいますが、ミニ株を利用すれば必要資金が一気に少なくなり、気軽に購入が可能です。資金が少なく済むと分散投資がしやすくなり、投資リスクも低くなります。ひと銘柄に多額の資金を投資してしまうと、下落時に大きなダメージを受けてしまいます。分散投資は、損失を抑えて安定したリターンに適した運用方法です。ミニ株のメリットを有効利用して分散投資をする事がおすすめです。

ミニ株で同銘柄を定期的に購入することで積立投資のような効果が期待できます。購入時期がバラけることで自ずと取得単価も均一傾向になります。

株主優待を受けられる銘柄も

銘柄によっては1株保有しているだけで、株主優待を受け取ることも可能です。株主優待がある銘柄は比較的株価の下落に対して強い(売られにくい)傾向もあります。

1株の保有で株主優待が受けられる企業で筆者が注目しているのは以下の10銘柄です。

・上新電機(8173)
・SBIホールディングス(8473)
・パソナグループ(2168)
・テルモ(4543)
・クラレ(3405) 
・ニップン(2001)
・デンカ(4061)
・京セラ(6941)
・リコー(7752)
・日本ケミファ(4539)

上新電機は5000円分の株主優待券(200円×25枚)がもらえます。この優待券は公式通販サイトでも使えます。

ニップンは、自社グループ商品の優待割引販売の優待サービスがあります。テルモは自社製品の優待販売のほか、3月はオリジナルカレンダー、9月はテルモの施設で医療現場の疑似体験などができる見学会の抽選があります。クラレも6月にオリジナルカレンダーの優待サービスがあります。どの銘柄もその月の権利付き最終日まで株を保有していることが条件です。

※株主優待の情報は、6月14日現在の日本経済新聞の情報をもとにしています。

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