はじめに

40代はまだまだ若く、体力もあり、仕事やプライベートに一生懸命、という人も少なくありません。しかしその一方、親の介護問題がそろそろ現実味を帯びてくる頃でもあります。
そうなるとやはり、自分自身の老後についても、考え始めるのでしょう。

2024年1月に東京都より発表された、「都民生活に関する世論調査」によれば、都内に住む40代女性の不安は、「親などの介護」が65.5%と他世代に比べて突出しています。そして、家族や自分の健康や病気、老後の生活が上位を占めています。

40代は、老後の不安が徐々に現実的になってくる時期。今のままでいいのか、悩みの多い年代なのかもしれません。そんな時期を、多くの人はどのように乗り越えているのでしょうか。

今回は、東京都内で暮らす、40代独身女性の年収、貯蓄、生活費の平均について見ていきます。そして、悩みを抱えつつも、しっかり暮らす40代の姿を追ってみたいと思います。


東京都の40代女性の年収は、約385~392万円

女性の年齢別平均年収を見てみると、企業の規模でも違いがあることがわかります。厚生労働省の、「2023年賃金構造基本統計調査」によれば、40~44歳までの平均月収は27万6800円。45~49歳では、28万1700円です。

注目しておきたいのは、40代の賃金は、30代から大きく増えてはいないこと、そして50代になってもあまり増えないことです。今後の暮らしを考えるうえで、覚えておきたいですね。

さて、同調査によれば、東京都の賃金は全国平均の約1.16倍。若干高めになっていますが、コロナ禍を経て地域差は小さくなる傾向です。賃金の高い上位6都府県は次のとおりです。

東京都の40~44歳女性の平均年収は、全国平均の1.16倍とすると、約385万3000円。45~49歳では、約392万1000円です。

月の手取りにすると約25~26万円の計算ですから、家賃や食費、水道光熱費などの生活費を払いつつ貯金もするとなると、決して楽ではない暮らしが見えてきます。

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