はじめに
NISA、iDeCoよりも先にやるべきこと
「将来に向けてお金を増やしていきたい、NISAはした方がいいですか?」
「税金が得するiDeCoをやってみたいのですが、どの投資信託を選ぶといいですか?」
こういうご質問も多いのですが、お金の流れを先に決めてしまわないと、NISAやらなきゃ、iDeCoやらなきゃと思うばかりでなにも始められずに結局終わってしまうのです。
増えるお金の仕組み化、これは何よりも重要なことです。株式投資なのか、投資信託なのか、はたまた金や不動産といった話は、仕組み化が健全にワークしたあとの話です。
仕組み化が大事と分っていても、日々の暮らしの中でじっくり取り組むのが難しいことも理解できます。いざ給与振り込みの口座を変更するといっても、会社によっては書類を取り寄せたりしなければならなかったり、NISAやiDeCoの口座開設も結構時間がかかったりします。
そこでオススメは、「思い切って有給を使う」ことです。どこか平日に1日お休みをとって、お金と向き合う日を作るのです。有給取得が難しい場合、年末年始で会社が休みで金融機関が開いている日を探してみてください。金融機関はカレンダー通りに休むので、ちょうどよい日が見つかるかも知れません。「お金のために一日を使う」をぜひ検討してみてください。
その日は、会社の指定書類を完成させたり、銀行に行って送金サービスを申し込んだり、iDeCoやNISAのコールセンターに電話して口座開設の仕方を教えてもらったりします。面倒くさいことをその一日に集中すれば夕方までには終了するでしょう。そしたらぜひお友達をさそって、これからの明るい未来に乾杯してください。
お金の日を成功させるためには、事前にお金の流れの見える化をしっかりさせておくことが重要です。手帳でも構いません、実際にお金の流れを図式化し、無理なくお金が貯まる仕組みを作ります。この設計図ができていれば、初期設定後に多少の不具合が出たときに調整するのも楽になるのでぜひ時間をとって取り組まれることをオススメします。
私たちの暮らしはどんどん便利になります。いちいちお金のことなんて考えずに、スマートに決済するのがかっこいいという人も多くなるでしょう。しかし何も工夫せずにお金を使ってしまえば、お金を増やすことは難しいでしょう。お金は流すだけではなく、支流を作り、その水を利用して田畑を作り作物を植え、収穫をするといった長期的に俯瞰した計画が重要なのではないかと考えます。
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