はじめに
老後資金のリスク
老後資金が足りないと、老後生活では大きなリスクになります。老後は、年金暮らしになる方が多いですが、年金で足りない分を老後資金で補います。その老後資金が少ないと生活が厳しくなります。
生命保険は、保障の機能と貯蓄の機能の両方を持っている商品もありますが、貯蓄だけを考えるとiDeCoや新NISAの方が効率はよいでしょう。老後資金の備えは、iDeCo、新NISAの方をお勧めします。三番手として保険を考えるといいと思います。
働けないときのリスク
病気やケガで働けなくなるのも、大きなリスクです。一命を取り留めたものの、もし働けない状態が続くとなれば、かなり困った状態になります。この場合、死亡保険金では対応できませんし、入院していないと医療保険も対応してくれません。そんなときに役立つのが「就業不能保険」です。
会社員や公務員は、健康保険から傷病手当金を受け取ることができます。傷病手当金は標準報酬月額の2/3です。働けなくてもすぐには、困らないようになっていますが、住宅ローンなどを抱えていて、キツキツの家計だと、収入が減るのは大きなリスクになります。そんなときのために就業不能保険で備えるといいでしょう。
注意すべきなのは、自営業者やフリーランスの人で、傷病手当金がありません。フリーランスの人にとって、就業不能保険はぜひ備えておきたい保険です。
フリーランスのリスク
フリーランスの人は、国民年金だけですし、傷病手当金がないので、社会保障としては手薄いのが現状です。会社員よりリスクが大きいため、小規模企業共済や国民年金基金、iDeCo、新NISA、民間の保険などを駆使しながら補う必要があります。
それぞれのリスクに対応する保険を選ぶ
このように人それぞれでリスクは変わりますし、ライフステージによっても変化していきます。その都度リスクに合わせて保険に入る必要があるため、ライフステージが変わるときには保険の見直しが必要です。
人生の中のリスクを考えて、それにあった保険を選べば、自分にピッタリで効率のいい保険に入ることができます。