はじめに

成長段階にあるため、少しリスクを取ってでもより高いリターンを追求する投資家にとっては魅力的な選択肢となります。ラッセル2000は小型株が中心となるので景気に敏感な株価指数と言われます。それはアメリカの景気が悪くなり倒産リスクなどに晒されるのは大型株より小型株の方が先だからです。金融引き締め、金利上昇時も金利の負担が大きい中小型株により大きな影響が考えられます。そのため大型株の構成比率の高いS&P500などと比較して先に下落しやすい傾向にあります。足元で中小型株は軟調推移となっており、大統領選で内需に恩恵があると相場が捉えれば資金が入ってくる可能性もあります(「セクターローテーション」といい、資金は移っていくので、今どこに資金が入っているかは重要です)。

加えてラッセル2000に含まれる中小型株は一般的に大型株と異なる動きをすると言われるためポートフォリオの分散に大きな役割を果たします。成長ポテンシャルの高い中小型株に投資する機会を検討するうえで、個別銘柄は難しいと思うのであればラッセル2000を投資先に検討することは大きな選択肢となるでしょう。

ラッセル2000に連動するETF

ここからはラッセル2000を対象指標とし、ラッセル2000に連動する投資成果を目指すETFや、それ以外に米国の中小型株に分散投資ができるETFと投資信託をご紹介します。

まず日本で投資できるETF、【IWM】iシェアーズ・ラッセル2000 ETFと、【VTWO】バンガード・ラッセル2000 ETFです。

【IWM】iシェアーズ・ラッセル2000 ETFはブラックロック社のETFで2000年5月22日設定。経費率は0.19%です。

【VTWO】バンガード・ラッセル2000 ETFはヴァンガード社のETFで、2010年9月22日設定。経費率0.10%です。どちらも有名な企業のETFですが、コストを重視するならVTWOかなと思います。

より低コストで米小型株に投資をしたいなら【VBK】バンガード 米国スモールキャップ・グロースETFが候補となるでしょう。米国株式市場の小型グロース株式を網羅する、CRSP USスモールキャップ・グロース・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。小型グロース株への投資を行うETFです。2004年1月26日設定、コストが低く0.07%となっています。

ナスダック市場の中小銘柄に投資

ナスダック市場の中小企業銘柄に注目したいのであれば【SDVY】ファーストトラスト中小型増配アチーバーズETFにも注目です。Nasdaq US Small Mid Cap Rising Dividend Achievers™ Indexと呼ばれる指数の価格および利回り(経費控除前)に概ね連動する投資成果を目指すETFです。

時価総額が5億ドル以上で過去12か月の配当金支払額が3年前と5年前の同期間に支払われた配当金よりも増えているなどのスクリーニングがされていて、過去に増配実績があり、将来も増配が続くと見込まれる中小企業100社に分散投資することができます。経費率は0.6%です。

小型株に注目したいなら

より小型株に注目したい…!ということでしたら米国小型ハイクオリティファンド(資産成長型)というのもあります。

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