はじめに
2024年9月30日に新たに「日経225マイクロ」が「くりっく株365」に追加上場されたことをご存知でしょうか?より少額から日経225の取引が可能となり、投資初心者でも株価指数取引がさらに手軽にできるようになりました。
「日経平均」が大きく動いているなかで、「その上下動を利益にしたいけれど自分の持っている銘柄はなかなか動かない」、「そもそも個別株を選ぶのが大変だ」という方には良い選択肢となるのではないでしょうか。
今回は、「くりっく株365」について、初心者でも実は取引しやすい理由や取引のポイント、そして取引する上で知っておくべきメリットとデメリットを詳しく解説します。
一つの口座でさまざまな商品に投資できる
「くりっく株365」は、東京金融取引所が提供する株価指数証拠金取引のことを指します。証拠金取引は、自分の資金(証拠金)を担保にし、元の資金以上の取引を行う方法で、FXや先物取引などで用いられます。「くりっく株365」は国内外の主要な株価指数や商品を、少額の証拠金を使って取引できるため、手軽に始められる投資手法として知られています。
主な取引可能商品としては株価指数は日経225、日経225マイクロ、NYダウ、NASDAQ-100、ラッセル2000、DAX(R)(ドイツ)、FTSE100(イギリス)があります。また、金、銀、プラチナ、原油が取引可能です。
上記の株価指数や商品が全11種類、すべて1つの口座で取引可能です。これは投資家にとって、非常に便利なポイントの一つです。通常、これらの様々な資産に投資するためには別々の口座や取引プラットフォームが必要な場合が多いですが、「くりっく株365」では1つの口座で管理できるため、取引や資産の管理が非常にシンプルになります。
初心者でも取引しやすい理由
「くりっく株365」は実は初心者にとっても取引しやすい商品と言える理由は、少額から始められるから。レバレッジ取引ができるため、少額の証拠金で大きな金額の取引が可能です。例えば、日経225やNYダウなどの主要な株価指数に投資するには、本来大きな資金が必要ですが、レバレッジを利用することで小額の資金で同等の取引を行うことができます。
さらに、新たに上場される「日経225マイクロ」は、従来の「日経225」に比べてさらに少額からの取引が可能です。これは特に、投資経験が浅い初心者にとって、少額から取引の経験を積んでみる、リスクを抑えて投資を始めてみる、という選択肢となるでしょう。ただレバレッジ取引は一般的にリターンも大きければリスクも大きいので、資金量に対して過度なレバレッジをかけることはおすすめしません。
また通常、海外の株価指数に投資する場合、為替リスクが発生します。たとえば、米国の株価指数であるNYダウやNASDAQ-100に投資する際は、ドル円の為替動向も影響し、利益が出ても為替の変動によって損失が出ることがあります。しかし、「くりっく株365」では、海外の株価指数でも円建てで投資できるため、為替リスクを気にせずに投資を行うことができ、為替の影響を排除して株価指数の値動きそのものに集中できます。
そして取引時間も重要です。日本の現物株の取引時間は午前9時から午後3時半まで(11月5日から)ですが、日中働いている方は取引しにくい場合も。またダウ平均が動く時間は夜間なのでこれまた「寝ているから…」という方もいらっしゃるでしょう。
「くりっく株365」では、日経225やNYダウなどの米国株価指数は、午前8時半から翌朝6時(サマータイムは翌朝5時)までのほぼ24時間取引が可能です。通常の株式市場とは異なり、仕事が終わった後の夜や早朝でも取引できるため、自分のライフスタイルに合わせて取引機会を逃さずに資産運用ができるのが大きな利点です。