はじめに

今回は、2024年プライム市場に上場する時価総額5000億円以上の上昇・下落銘柄と時価総額5000億円以下の上昇・下落銘柄を紹介します(12/13終値)。来年の相場に役立てて頂ければ幸いです。


時価総額5000億円以上の上昇率トップは?

時価総額5000億円以上で上昇率トップはフジクラ(5803)でした。年初来騰落率は約478%でした。北米でのデータセンター投資に伴う光通信関連の売上が好調だった他、生成AI向け光配線部品のコネクターで世界シェアを獲得しました。11月の決算発表で、2025年3月期決算も従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せする事を公表しました。

2位はIHI(7013)で約200%高でした。3位は三菱重工(7011)で約178%高でした。いずれも防衛関連で物色されました。トランプ次期政権発足で日本の防衛予算拡大が促されるとの思惑、防衛力強化を財源とする法人やたばこ税の増税実施時期に関する政府案が判明した事などが材料視されました。

4位はアシックス(7936)で約178%高でした。ランニングシューズが全地域で好調に推移し、オニツカタイガーの売上高は、全地域において2桁増収を達成。中でも日本国内でのインバウンドと中華圏での好調が結果を牽引しました。

5位はサンリオ(8136)で約132%高でした。ハローキティ50周年などが好調で業績も上方修正しました。サンリオピューロランドの2024年3月期の年間来場者数は約138万人で、うち来場者の約2割をインバウンド客が占めています。

6位が三和HDで115%高でした。シャッター最大手企業です。日本では、重量シャッター、ビルマンションドア等の基幹商品、間仕切、エントランス等の戦略商品が堅調に推移しました。以降、楽天銀行や川崎重工、コナミ、日立、アドバンテストなどの銘柄が続きました。

時価総額5000億円以下の上昇率トップは?

時価総額5000億円以下の上昇率トップは、アルプス物流(TOBにより上場廃止)でした。米投資ファンドKKR傘下のロジスティードが総額1051億円を投じて子会社化しました。

2位は古河電気工業(5801)で約203%高でした。機能製品事業におけるデータセンタ関連製品、エネルギーインフラ事業における国内超高圧・再生可能エネルギー関連・機能線の売上増となりました。

3位はシンフォニアテクノロジー(6507)で約201%高でした。 モーション機器事業は、防衛省向け電装品等の増加により航空宇宙関連機器が増加し、受注残が大幅に上昇しました。

4位がセレス(3696)で約192%高でした。米大統領選でトランプ氏が勝利し、仮想通貨が大幅上昇しました。同社は持ち分法適用会社に仮想通貨取引所大手のビットバンクを保有しており関連銘柄として物色されました。

5位は武蔵精密(7220)で約171%高でした。オラクルがクラウド・コンピューティング・クラスタに同社のHSCを採用した事などが材料視されました。

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