はじめに
1月に入り「今年こそ家計管理をはじよう!」と決意を新たにした方も多いのではないでしょうか。
「どのような方法で家計管理をすればよいか分からない」とお悩みの方は、2つの支出を手帳で管理するだけの「手帳家計簿」からはじめませんか? 家計管理の考え方や、具体的なやり方を解説します。
「こうでなきゃ!」の思い込みをなくせば家計管理ははじめられる
個別相談でよくお聞きするのが、「家計簿を完璧につける」ことが目的になってしまい、家計簿を継続できないというお悩みです。
「毎日家計簿をつけないといけない」「1円単位ですべての支出を記録しないといけない」「正しく費目を分けないといけない」こういったお声もよく耳にしますが、家計簿は現状を可視化し、改善点を見つける為のツールの1つです。
すべてを正しく把握できなくても、ポイントになる2つの支出を押さえれば、家計管理ははじめられます。まずは簡単にできるところからやってみましょう。
家計簿代わりに手帳を活用
家計簿は自分に合ったものを選ぶのも難しいため、家計管理のはじめの一歩には、手帳を使う方法をおすすめしています。すでにお持ちの手帳を活用すれば、家計簿をわざわざ買わなくてよいためチャレンジしやすいと思います。
一年を見通せる年間計画のページを活用して、時間(スケジュール)とお金(予算)を先取りするため、やりたい事を実現しやすくなります。また、ご家族がいる方はそれぞれのやりたい事や希望を話し合う機会になる、旅行を早めに予約する事で早期予約特典を使えるなどのメリットもあります。
手帳家計簿で管理するは2つの支出だけ
すべての支出を把握・管理ができれば家計管理の精度はあがります。ただ、すべてを管理するのが難しく感じる方は、手帳家計簿で下記の2つの支出に絞って把握するところからはじめましょう。
①イベント費
【季節・時期によって発生する費用】
(例)お年玉・お正月・帰省・旅行・誕生日・父の日母の日・七五三・クリスマス・卒入学・子供の夏期講習や発表会・受験費用・年賀状など
②特別費
【毎月発生するわけではないが定期的に発生する費用・単発で発生する大きな費用】車・家具・家電・タイヤ等の買い替え、車検・税金・冠婚葬祭・自己投資・歯科矯正などの大きな支出・年払い保険料・年会費・年払いのサブスクなど
●支出全体の15~30%を占めている家庭が多く家計に対するインパクトが大きいから
赤字でお困りのお客様の支出をみると、この2つの費用が原因の事が多い
●生活費に比べて大きく変動する費用だから
旅行や家電の購入など、食費などに比べて単価も高く、大きな支出になる場合が多い
●無計画に支出をしてしまう事が多いから
その時々でクレジットカード等で決済し、請求時にかかった費用を知る事が多い
支出の変動要因となる大きな2つの費用がコントロールできれば、家計全体を細かく把握できなくても大きな赤字を回避する事ができます。事前にかかる費用が予測できる安心感もあるため、家計管理をすることの良さも実感していただけると思います。