はじめに
年上男性との年齢差は拡大していない
「でも、男性が年上の結婚では、年の差が開いているのかもしれない」という考えも浮かぶかもしれません。年の差が大きなカップルが増えたから「(収入ある)男性が年上の、年の差婚時代再来か」に見えるのではないか、という議論です。
しかし、これもどうやら誤解、もしくは「サンプル俺(1名)の知る限り」「サンプル私(1名)の知る範囲」の印象論としかいえないようです。次の図表を見てください。
男性が7歳以上年上の初婚は1割程度です。あわせて図表からわかるのは、57.9%の男性が「2歳年下」から「2歳年上」まで、ということです。年下男性が初婚マーケットにずいぶんと進出してきているのですね。
結婚は双方の気持ちの融合の結果
男性から見ると、若い女性との初婚マーケットは「より若い男性が有利になってきている」ということがデータからは見て取れます。
憲法にもあるように、あくまでも結婚は両者の合意ですから、より若い男性が有利になっているというこのデータからは、もう1つ「当初の希望よりも若い男性との結婚を考えられる」女性も有利になってきている、といえます。
希望段階では年下男性希望の女性は3.9%に過ぎなかったわけです。しかし、実際の初婚マーケットを見ると、4組に1組が年下男性と結婚した女性が占めるので、男性だけでなく、女性もその年齢希望を修正した結果の結婚であろうことがうかがえます。
若い未婚女性の年の差希望と実際の結婚マーケットのデータからは、自分のこだわりをあくまで追認するための「相手がどう希望していたって、人生万事塞翁が馬。どうなるかわかったものではないよ」ではなく、こだわりを捨てた結果としての「希望とは違ったけど、人生万事塞翁が馬。どうなるかわかったものではないよ」という結婚が少なからず起こっていることがわかります。
結婚相手がなかなかみつからない、という方は、もしかすると「年の差のこだわりを越えた」その先に、あなたにぴったりのパートナーがいるのかもしれませんね。