はじめに
株主にはリスクもある
株主になると、利益の一部がもらえたり、企業の経営に影響を与えたりできるメリットがありますが、一方で次のようなリスクを負っています。
・株価が値下がりすれば損失が出る
企業の業績が悪化したり、魅力的な事業ができなくなったりすると、株価は下落します。
株価が下落すれば、株主も損をしてしまいます。さらに経営状態が悪化すれば、倒産することだってないとはいえません。そうすれば、株主が保有している株の価値はほぼゼロになってしまいます。企業は、株式を発行して調達した資金の返済義務はありません。
・配当や株主優待が減ったりなくなったりすることもある
倒産までいかないにせよ、企業の経営状態が悪くなると、配当や株主優待が減ったり、なくなったりしてしまうことがあります。配当が減る「減配」やなくなる「無配」、株主優待の廃止は株主にとっても利益が少なくなるだけでなく、それらによる株価の下落などの影響も生じます。
なお、企業が仮に借金を負って倒産しても、株主の責任は出資額の範囲までとなっています。これを「有限責任」といいます。いくら株主は企業のオーナーのようなものだといっても「企業の借金を肩代わりしなくてはいけない」といったことはないので安心してください。
このように、株主にはさまざまな権利が認められています。単に配当金や株主優待をもらうだけではなく、企業の経営に携わり、改善することを求めることもできるのです。
ですから株主も、「株価が値上がりすればいい」「配当金や優待がもらえればいい」ではなく、企業の経営を良くしていくための行動をとったほうがよいことがわかります。企業の経営が改善すれば、企業が成長するのはもちろん、投資のリターンも最大化できるでしょう。ぜひ、みなさんが投資している企業の動向に注目してみましょう。
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