はじめに
傷病手当金か有給休暇、どちらを利用すればいいか?
傷病手当金と有給休暇、どちらを優先させたほうがいいのでしょうか? 傷病手当金は優れた制度ですが、有給休暇と違って全額支給されるものではありません。3分の1は収入が減ってしまうため、有給休暇を取れるのであれば、そちらを使った方がいいことが多いのです。
転職したばかりで有給休暇を付与されない場合や消化しきってしまった場合は、傷病手当金を使って、少しでも生活の足しにしてほしいと思います。
インフルエンザワクチン関連の補助金を使って、重症化リスクを防ぐことも大事
普段からマスク・手洗いなど、インフルエンザにかからないようにすることはもちろん大事ですが、かかった時の重症化を防ぐためにワクチンを接種することも大事だと言われています。
インフルエンザワクチンの料金は、病院ごとに異なりますが、一般的に3,000~5,000円程度と言われています。13歳未満のお子様は2回接種が推奨とされているため、2回で1万円程度の費用がかかります。毎年接種となると、負担額が多いと感じるかもしれません。しかし、自治体や企業によっては、ワクチン費用の一部を負担してくれるところもあります。ご自身のお勤め先や自治体で助成金制度があるのかを調べてみるといいかもしれません。
新型インフルエンザ予防接種による健康被害救済制度について
予備接種によって引き起こされた健康被害について、厚生労働省が実施している救済制度について最後にお伝えしておきます。こちらの制度は、新型インフルエンザの予防接種を実施して、何らかの健康上の問題(健康被害)が発生した場合に、医療費などを給付する制度です。
ワクチン接種によって、入院を必要とする医療を受けた場合は、治療費の自己負担分、入院費を保障してくれます。また一定の障害が残ってしまった場合やお亡くなりになった場合は、それぞれ障害年金や遺族年金を受けることもできます。
インフルエンザにかかっても利用できる制度があるので、忘れずに申請を
ここまでインフルエンザにかかった時に使える社会保障制度についてお伝えしました。傷病手当金をもらえるハードルが低いことを感じてもらえたら嬉しいです。重たい病気だけではなく、このような病気でも状況によっては申請できるので、ぜひ覚えておいてください。
また、社会保障制度とは違いますが、民間の医療保険に入っている場合も、状況によっては給付される可能性があるので、ぜひご加入の保険が対象になるかどうかを調べてみてもいいかもしれません。