はじめに
来年こそギリギリ申告を卒業しよう
今年はなんとか期限ギリギリで確定申告を終えられたものの、「来年こそは余裕を持って申告できるようになりたい」と感じている方も多いはずです。そこで、来年の確定申告時期に慌てずにすむ対策を2つお伝えします。
①記帳を習慣化する
確定申告の準備で最も時間がかかるのが、日々の収支記録です。ギリギリにまとめようとすると時間がかかる上に、漏れや二重計上などのミスが増えやすくなります。会計ソフトを活用して銀行口座やクレジットカードを連携し、自動でデータを取り込める環境を整えると日々の収支記録も楽になります。
その上で、最低でも月に1回は記帳する日を決め、こまめに処理する習慣をつけておくと確定申告の時期に焦る必要がなくなります。
また、定期的に収支を確認することで、所得税がどれくらいになるか予想することも可能です。予想しておけば、所得税を抑えるために節税対策を取ることも検討できますが、ギリギリの申告だと節税対策は基本的に打てません。節税対策をしていきたいのであれば定期的な記帳を行い、収支状況を確認していきましょう。
②必要な書類は都度整理する
事業用の支出に関する領収書はまとめてファイルに保管するか、WEB上で決済が完了したときにすぐにデータで保存しておきましょう。請求書も同様です。
また、控除に関する証明書(生命保険や国民年金・国民健康保険、ふるさと納税など)が届いたら、確定申告時期にすぐ出せるようにまとめて保管しておきましょう。
日々のちょっとした工夫で、来年の確定申告時期の負担を大きく減らすことができます。「来年こそは余裕を持って申告したい」のであれば、確定申告が終わった今が習慣を変えるチャンスです。まずはできるところから始めていきましょう。
期限内に申告できたのであれば、後悔しないために見直しを
大変な確定申告の作業が終わり、期限内に申告が完了したらホッと一息つきたくなりますよね。ですが、ギリギリの作業でチェックが疎かになっていたのであれば安心するのはまだ早いです。
申告した納税額が少なくて後からペナルティが課されてしまうことがないように、申告後であっても申告内容にミスがないか見直しを行いましょう。
そして来年の確定申告では、余裕を持って提出書類の見直しを行い確定申告ができるよう、日々の記帳や書類整理を習慣化させていくことがポイントです。このひと手間をかけるのが苦手だと感じるのであれば、専門家に頼ることも考えて来年の確定申告に向けた準備を始めていきましょう。