はじめに

個人向け国債の種類や買い方は?

1.個人向け国債の種類

個人向け国債の種類を見ていきましょう。以下の3種類がありそれぞれ違いがあります。

①変動10年
・満期は10年
・半年ごとに適用利率が見直される変動金利型
・金利が上昇局面では有利だが、低下局面では不利になる
②固定5年
・満期は5年
・発行時に設定された利率が満期まで変わらない固定金利型
・金利変動リスクを避けたい人向け
・発行時の金利水準によって、魅力度が変わる
③固定3年
・満期は3年
・固定5年と同様、固定金利型
・より短い期間で運用したい人向け

ちなみに、個人向け国債以外に「新窓販国債」という個人が購入できる国債があります。違いとしては、新窓販国債は満期が2年・5年・10年と3種類あり、すべて固定金利です。また、個人だけでなく法人やマンションの管理組合が購入することも可能です。

個人向け国債のように中途換金は1年後という縛りはなく、いつでも売却が可能ですが、その時々の市場価格となるため、売却損、売却益が発生する可能性があり、最低保証金利もありません。

2.個人向け国債の購入方法

個人向け国債は、多くの金融機関で購入できます。国債専用の口座を作りますので、本人確認書類・マイナンバーカード・印鑑、そして金融機関に普通預金口座があれば通帳や印鑑などが必要です。ペーパーレスですので、国債証書はありません。

そして、購入者の年齢制限はありません。ただし、未成年の方が購入される場合は、親権者の同意が必要であるなど金融機関によって取り扱いが異なります。また、毎月募集期間が決まっていますので、購入できない日もあります。

金利上昇時に検討の1つに

金利上昇で魅力が高まってきた国債。年2回利子を受け取りたい人には向いている商品ですが、定期預金も同じような利払いの設定ができますから、預け入れの際は国債と定期預金の金利水準を比べてみましょう。ちなみに、個人向け国債はNISAでの購入はできません。ただ、債券が入っているファンドには日本国債が組み入れられているものもあります。

普通預金や定期預金以外の安定資産の候補として、また、分散投資の候補として、個人向け国債をポートフォリオに組み入れるのも良いでしょう。

国債は投資商品ですから、普通預金と定期預金のみで、投資にも興味があるけれどリスクが怖い方は手始めにローリスクの個人向け国債から始めてみるのもいいですね。

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