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最新版『広辞苑』から眺める、最近10年の経済事情
お金のことば23:広辞苑第七版(前編)
朝ドラ、上から目線、がっつり、小悪魔、加齢臭、婚活、自撮り、無茶振り、アプリ、エコバッグ、サプライズ、スマホ、デトックス、パワースポット、リスペクト、レジェンド、マタニティーハラスメント――さて、これらの言葉に共通するポイントは何でしょうか?今年1月13日、岩波書店は『広辞苑』の最新版となる第七版の発売を開始しました。前述の言葉は、その広辞苑・第七版で新たに採録された項目を一部抜粋したものです。後ほど詳しく述べますが、広辞苑の新版が登場するのは「ほぼ10年に一度」のこと。ということは、以上で登場したキーワードは、ここ10年の間に世間に浸透したキーワードである(そのように編集部が判断したキーワードである)とも言えるのです。さて、当然のことながら広辞苑には「経済用語」も載っています。ということは、第七版で新しく登場した経済用語を観察することによって、おおよそ最近10年間の経済動向を振り返ることも可能かもしれません。今回は「広辞苑・第七版で新登場した経済用語」を特集しましょう。本稿はその前編です。
iDeCoよりもまず企業型確定拠出年金を利用した方がいい理由
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。将来に向けて、最近話題の「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を始めようと思います。というのも、老後資金や子どもの教育費、マイホーム資金を貯めるのに、複利の効果を利用して増やすのが一番良いのではないかと思ったからです。この2つは運用益も非課税でとてもお得だと思います。ただ、利用するのは初めてなので少し不安があります。メリット、デメリット、商品選びなどを含め、どのように活用していくとよいのか教えてください。ちなみに、会社に企業型確定拠出年金制度がありますが、選択制ということでしたので自分は利用していません。〈相談者プロフィール〉・男性、36歳、既婚(妻:35歳・専業主婦)、子ども2人・手取りの世帯年収:約465万円・貯蓄:180万円
コスパがいいは要注意?スッキリ暮らして節約できる考え方
モノを減らして必要なものを見極める
SNSで他人の生活が垣間見え、人によっては「節約しなきゃ」「お金がない」と言いながらも、よく飲みに行っていたり、買い物していたり……そんなことまで目にしてしまうことも。「コスパがいいから買った」と投稿する人も多いのですが、買った時点では「安かった」という事実だけで、コストに対してどのようなパフォーマンスをしてくれるかは、使いはじめてからですよね。実はこれが節約の大きな敵となる買い物の仕方。今回は本当の意味での“コスパ”のいいものだけを買い、ムダな買い物はしないための方法をご紹介します。
何を選ぶのが正解?住宅ローンを借りる前に考える3つのこと
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。現在、16年前に購入した中古住宅の建て替えを検討しています。住宅ローンは完済しています。私の収入は手取りで38万円程度。資産は10年前まで働いていた妻の退職金1,200万円(投資信託等で運用中)と預貯金200万円くらいです。自宅は都心近郊、駅徒歩10分の立地にあります。その自宅を賃貸併用住宅に建て替え、家賃収入などで住宅ローンの4,500万円を返済していく計画です。その際の住宅ローンの金利について「変動金利」「固定金利」「フラット35」の選択に悩んでいます。ご助言をいただけますでしょうか。〈相談者プロフィール〉・男性、40代後半、既婚、子供1人・職業:会社員・居住形態:持ち家(戸建て)・世帯年収:900万円
暑い日に冷たく栄養補給、「缶入り冷製スープ」に商機あり
市場規模は2年で5倍に
5月も半ばを過ぎ、最高気温が25度を超える「夏日」が増えてきました。暑い日が続くと、どうしても食欲は落ちてしまいがち。そんな時に重宝するのが、冷やしてスッと飲める冷製スープです。毎年、猛暑に関するニュースが増えるにつれて、冷製スープの市場規模も右肩上がり。中でも成長著しいのが、缶入りタイプの商品です。そして、今年この分野でこれまで以上に力を注ごうとしているのが、ポッカサッポロ フード&ビバレッジです。どんな戦略で市場を拡大しようとしているのでしょうか。
“株主優待+配当利回り”で魅力の「厳選2銘柄」を診断
JTとKDDIを深掘りする
日本の株式市場には、世界的に見ても珍しい制度が存在します。上場企業が株主に感謝の意を込めて贈り物をする「株主優待制度」。株主に「お中元」や「お歳暮」を贈るようなものです。本来であれば、企業は株主に対して配当金を支払うことで利益還元するのが筋です。ところが、日本の個人株主の一部に、お金をもらう以上に贈り物(株主優待)を喜ぶ傾向があることから、この制度が存続・発展しています。とても魅力的な制度なので、積極的に活用したほうがいいでしょう。と言いつつ、優待大好き投資家の中には、優待内容しか見ないで銘柄を選ぶ傾向があるので注意が必要です。
REIT投信の資金流出問題は終わったか
構造的問題の整理と検証
昨年のREIT(不動産投資信託)市場は、好調なファンダメンタルズにも関わらず株価は低迷しました。この最大の背景は、J-REITで運用する投資信託(REIT投信)からの資金流出でした。資金流出は最近やや沈静化しています。この問題はでに過去のものとなったのでしょうか。
教育費に不安、それでも3人目を望むなら「脱・専業主婦」を
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。子ども2人の学資保険を200万円で掛けています。月0.5万円、ボーナス時1万円で貯めていますが、大学まで行かせられるのか不安です。また夫婦共に、もう1人子どもが欲しいのですが、望んでもいいのか、諦めるほうがいいのか迷っています。主人の年齢のこともあり、悩んでいます。アドバイスをお願いします。〈相談者プロフィール〉・女性、31歳、既婚(夫:42歳)、子ども2人(2歳・0歳)・職業:専業主婦・居住形態:持ち家(戸建て)・手取りの世帯月収:37~39万円・毎月の支出目安:約28万円(うち貯金8万円)
SNS向けに性能特化、「Galaxy S9」を使い倒してみた
スーパースローGIFを自動作成
会場の大型モニターに映し出されたのは、お笑いコンビ「トレンディエンジェル」のたかしさんが披露する“オタ芸”。時折スローモーションになる動画は、何ともシュールな光景です。それを見た、タレントの稲村亜美さんが一言。「一般的なオタ芸も、スローモーションになるとカッコいいですね」。その瞬間、会場はドッと笑いで包まれました。これは、5月17日に都内で開かれた「Galaxy S9/S9+ 発売記念イベント」での一幕。Galaxy S9は、直近の携帯電話世界販売台数でトップに立ったサムスン電子が投入する、最新のスマートフォンです。SNS向けの機能を充実させたという触れ込みの最新機種。どんな機能を備えているのでしょうか。
10年後の仕事はどうなる?今売れているビジネス書ランキング
ビジネスパーソンにとって大切な基礎知識
4月5日(木)発売の新刊『10年後の仕事図鑑』が首位を獲得しました。『10年後の仕事図鑑』は、落合陽一さんと堀江貴文さんによる共著。「10年後どころが5年先すら予期できない今、仕事は、会社は、社会は、キャリアはどうなるのか?」という不安に対して、時代の先端をいく2人が、今考えられる社会の姿を語り尽くした一冊です。タイトルに「仕事図鑑」とあるとおり、本書には〈消える職業〉や〈生まれる職業〉を含めた50近くの“職業の未来”をイラスト・解説付きで掲載。また「そういった社会の動きを希望ととるか絶望ととるかは、すべて自分次第である」といい、経営者ですら職を奪われる時代にどうポジションを取るのか、生き方のヒントも与えてくれる内容となっています。
ECで異例の売れ行き、「スーツ作業着」爆売れの秘密
機能性スーツと何が違う?
「EC(ネット通販)と相性が悪いといわれているスーツでありながら、1ヵ月でこれだけ売れたのは、この商品が初めてです」。ファッション通販サイト「ロコンド」の担当者は、こう言って舌を巻きます。今、同サイトのメンズアパレルで大ヒットを記録しているのが、オアシススタイルウェアが手掛ける「ワークウェアスーツ」という商品です。「スーツに見える作業着」として春先にさまざまなメディアで取り上げられたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ロコンドで4月3日から本格販売を始めたところ、1ヵ月累計で約500点を販売。「スーツでもなく、作業着でもない、新たなファッションカテゴリーが作られている感触です」と、前出のロコンド担当者は語ります。いったい、この商品の何が多くの人を引きつけているのでしょうか。人気の裏側には、スーツ作業着の開発秘話が潜んでいました。
親名義のマンション、不要な税金を払わず名義変更するには?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する伊藤英佑氏がお答えします。20代のときに、親と折半で1,600万円の中古マンションを購入しました。名義は父で、現在、毎月4万円を父に家賃として支払っています。固定資産税、管理費、火災保険は父が支払っています。ローンは残っていません。父が70歳になるので、名義を私に変えた方がいいのか悩んでいます。もし名義変更をしたら、私が贈与税を支払わなければならないのでしょうか。実質800万円以上は父に払いましたが、マンションを購入する際に父だけの名義にしているので、実際に支払ったという証明ができない状態です。父が亡くなるまで、4万円を払い続ける方がよいのでしょうか。今後の手続きは、どうしたらいいのでしょうか。〈相談者プロフィール〉・女性、39歳、未婚、一人暮らし・職業:会社員・居住形態:持ち家(マンション)・手取りの世帯月収:15万円・毎月の支出目安:15万円
ローリターンでローリスク?「月3万円ビジネス」の始め方
会社とお金に依存しない生き方にシフトするには
早出しても残業しても、たいして増えない収入。「毎月、もう少しだけ収入があったらいいのにな~」そう思っていませんか? 日本型雇用が崩れつつある今、政府も「副業容認」に大きく舵を切りました。副業に関心のあるあなたのために、ローリターンだけれどローリスクな「月3万円ビジネス」を提唱する、発明家にして工学博士の藤村靖之さんにお聞きしてきました。
3年半ぶり高値、「原油高」は私たちの生活にどう影響?
相場と日常生活への影響をチェック
最近、車のガソリンを入れに行くたびに、ガソリン価格の上昇を実感します。その背景には原油価格の上昇があるわけですが、今回はこの原油価格の上昇が今後も続いていくのか、原油価格の上昇は私たちの生活にどのような影響を与える可能性があるのか。それらを考えるためにいくつかの視点から分析をしていこうと思います。
初の政権交代、「マレーシア経済」の行方はどうなる?
マハティール氏が返り咲き
5月9日、マレーシアでは下院(代議院)選挙が行われ、マハティール元首相率いる野党連合の希望連盟(PH)が与党連合の国民戦線(BN)を破り、総議席数の過半数(222議席のうち122議席)を獲得しました。下院選挙の結果を受けて、マレーシア独立後初となる政権交代が実現し、マハティール氏は2003年以来15年ぶりに首相の座に返り咲きました。今回は、マレーシアの政権交代後の経済見通しについて考えてみたいと思います。
50代は老後準備のラストスパート!「100-自分の年齢」の法則
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。夫と、あと少しで教育費が終わる子供2人と、義母で暮らしています。現在、資産が2,400万円ほどあります。内訳としては1,800万円が証券会社の投資、その他600万円が定期になっています。日経平均が7,000円台の時に4割近く目減りした時代もありましたが、最近は戻ってきました。その経験からか、老後資金として考えているため、少々投資に充てる資金が多過ぎるかな思っている次第です。プロの目から見てアドバイスいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。〈相談者プロフィール〉・女性、52歳、既婚(夫:52歳・会社員)、子供2人・職業:会社員・居住形態:持ち家(戸建て)・手取りの世帯月収:50万円・毎月の支出目安:50万円
結果を出すリーダーは部下を評価しない?相手を安心させる秘訣
チームを動かすために必要なこと
社員20名のベンチャー企業を皮切りに、ミスミやリクルートでキャリアを積み、現在は人材育成や組織活性化を中心に数々の大手企業をコンサルティングしている中村一浩さんは、自らの経験から、ビジネスリーダーの “理想像”に行き着いたそうです。それは、「メンバーの言動に対し、すぐに評価を下さない」ということ。リーダーの役割は部下を指導し、評価することのはず。中村さんの真意はどこにあるのでしょうか。著書『なぜ、「すぐに決めない」リーダーが結果を出し続けるのか』の第1章「メンバーのパフォーマンスを最大化する」から、その一端をピックアップしました。
素人でもデキる「トンデモ弁護士」見極め“マル秘テク”
これを見れば“懲戒歴”が丸裸
51歳の元弁護士の男性が4月下旬、警視庁に逮捕されました。容疑は業務上横領です。昨年10月に弁護士資格を失っているので「元弁護士」ですが、弁護士をしていた時に依頼人に渡すべき5,320万円を着服した、というのが逮捕容疑です。本人も認めているそうで、これ以外にも同様の余罪があるらしいと報道されています。ごく普通に生活していて弁護士が必要になることなど、一般市民にはほとんどないと思いがちです。しかし、親が死んで相続が発生したけれど、兄弟・親族間で争いが起きてしまった、親が認知症にかかり成年後見人が必要になった、といったことは誰にでも起きうることです。お隣さんとの不動産トラブルも珍しいことではありません。とはいえ、有能かつ誠実な弁護士にたどり着くのは本当に大変で、これといった処方箋がないというのが現実でもあります。それでも、最低限度のリスクヘッジは可能です。一体どうすればいいのでしょうか。