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経済と理財の覇権争い、「経済」に軍配が上がったワケ
お金のことば16:理財(後編)
財務省理財局を入り口に「理財」という言葉の背景を探る記事の後編です。前編では、理財の「意味」が「金銭・財産をうまく運用すること」だと紹介しました。後編の今回は理財の歴史について分析してみましょう。実はこの言葉。もともとは中国の古典に登場する古い言葉であるだけでなく、明治から大正の一時期に「経済」という言葉と覇権を争ったこともあるという、非常に面白い歴史を持っているのです。
人生100年時代でどう変わる?投資前に考えるライフプラン
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する花輪陽子氏がお答えします。親からの贈与などが毎年あり、以下の通り、金融資産がだいぶ貯まってきました。どのような割合で投資にまわそうか悩んでいます。・貯金:450万円・全期前納型の日本の介護保険:400万円(5年払込の3年目)・米ドルの一時払いの生命保険:500万円(1年目)・アメリカ株(one tap buy):30万円・投資信託(ロボ系):90万円・クラウドファンディング(不動産系):60万円保険は子供が生まれるので貯蓄目的にはじめました。日本の介護保険は利率が低いので、解約金が上回ったら売って、ほかの投資にまわそうか悩んでいます。また保険や貯金などが一定額貯まったので、今後は支出を除いた20万円を、NISA、iDeCoに月5万円、投資に15万円ほどまわして運用しようかなと思っていますが、それだと投資の割合が高すぎるか悩んでいます。家は親が所有しているため住宅ローンや家賃はなく、旦那と私の財布は別にしています。旦那も米ドルの生命
いまさら聞けない!国民年金と厚生年金の違い
国民年金の基礎知識
マネー相談の中で、必ず確認する項目のひとつに「ねんきん定期便」があります。相談者である一般の人にとって年金制度は複雑で、ファイナンシャルプランナーが確認したい事項を口頭ベースで聞くのは困難。そこで毎年届く定期便を見せてもらうのが簡単で、確実なのです。とはいえ、みんなが支払っている年金制度、相談者が「よくわからない」と口をそろえて言うのを、知らぬままほっておいていいことはありません。今回は、公的年金制度の仕組みを始め、国民年金と厚生年金の違いを説明していきましょう。
大型開発「ミッドタウン日比谷」がフロア構成に秘めた狙い
1階の核テナントが集客のカギ?
かつて多くの企業が本社を置き、高度成長をリードしてきた街、日比谷。その時代を象徴した建物、三信ビルディングと日比谷三井ビルディングの跡地に3月29日、「東京ミッドタウン 日比谷」がオープンします。地下鉄の路線が複数乗り入れ、霞が関や丸の内といった官庁街やビジネス街にも近接するなど、商業地としては抜群の立地にありながら、隣接する銀座や有楽町に埋没し、長らく話題に上ることのなかった日比谷。東京ミッドタウン日比谷の誕生によって、どう生まれ変わったのでしょうか。
「ダーウィン」が来る? ITソリューション業界の最新潮流
6つの頭文字で注目銘柄を探る
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が残るのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」――。チャールズ・ダーウィンの『種の起源』の中に、こんな言葉が出てきます。日本のITソリューション業界は、企業数が多く、多重下請けとなるピラミッド構造もみられ、海外と比較すると独自の生態系(エコシステム)を形成していると言われています。一方で、テクノロジーは日々進化しています。そのため、企業が生き残るには変化への対応が重要です。今回は、「DARWIN(ダーウィン)」というキーワードで業界におけるテクノロジーのトレンドを整理し、変化に対応しようとしている企業を取り上げます。
住宅ローン残高3,450万、返済中でも自宅を賃貸に出せる?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する野瀬大樹氏がお答えします。2021年に住宅ローンの半分、変動金利分を完済したいと考えています。その後、自宅を賃貸に出して、近くの賃貸マンションに住もうと考えています。そうすると、今の家の返済は半分になるので、住宅ローンの負担が少なくなり、空室の時でも収支が辛くないと思っています。しかし、繰上げ返済をすると手元の現金が減るため、子供の教育費や、もしもの時が心配です。どのような基準で早期返済したらいいのか、アドバイスをいただけると嬉しいです。私の現状の考えでは、給与収入で貯蓄できる現金は手元に置き、その他の収入をすべて繰上げ返済に充てようと考えています。このような考え方で、よろしいでしょうか。たとえば手元の現金が400万円に到達したら、それ以上はすべて繰上げ返済にあててしまう方が良い、などのアドバイスをいただければ幸いです。〈相談者プロフィール〉・男性、40代前半、既婚、妻(専業主婦)、子供2人(小1・3歳) ※子供は2人とも、中学か
なぜヒットにつながった?「暗闇フィットネス」人気の背景
日本人のシャイな性格が影響か
暗闇の中で色とりどりの光の中、音楽に合わせて体を動かす海外発の「暗闇フィットネス」が近年日本でもブームです。暗闇バイクエクササイズから暗闇トランポリン、暗闇ヨガまで、色とりどりのスポットライトと大音量の音楽のなか、まるでクラブのような雰囲気のある暗闇フィットネスが人気になっており、さらに多様化の傾向も見せはじめ、利用者の数を伸ばしているようです。なぜここまでのヒットにつながったのでしょうか。今回は、暗闇フィットネスが日本で流行した背景を探ります。
ピーチ+バニラ、LCC統合は“甘い結果”をもたらすか
どんな事情がANAを動かした?
ANAホールディングス(HD)傘下のLCC(格安航空会社)であるピーチ・アビエーションとバニラ・エアの2社が3月22日、経営統合を発表しました。統合によって、日本航空(JAL)系のジェットスター・ジャパンを抜いて、売上高で国内トップに躍り出ます。ただ、成長著しいアジアのLCC市場の中で、日本勢の存在感は小さいまま。航空業界からは「日本ではLCC事業は成功しない」という声も聞かれます。今回の統合はどのような意味を持つのでしょうか。
1ドル=104円台に突入、円買いトレンドに乗るべきか
足元のドライバーは「リスクオフ」
円高ドル安基調になかなか歯止めがかかりません。3月23日には、いよいよ節目の1ドル=105円を割り込んでいます。最近の円高ドル安の背景を確認しつつ、今後の展望にも触れたいと思います。
支出残額=貯金はNG!3つに分けて考えるお金の貯め方
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する花輪陽子氏がお答えします。現在、夫は個人事業主として働き、私はその専従者として働いています。ある程度のお給料をもらえているのはとてもありがたいことなのですが、個人事業なので会社が苦しい際には私たちの給与の未払いが発生します。現在も未払いがあります。苦しいときは過ぎたのですが、その未払いを私たち個人に支払ったらまた会社の資金繰りが滞るので、支払われることは今後ないに等しいです。現在の資産と毎月の支出内訳は以下になります。<資産>・通帳残高:200万円未満・小規模企業共済:680万円・子供積立:300万円ほど<毎月支出内訳>・家賃:27万円・食費:5万円・水道光熱費:3万円・通信費:2万円・教育費:1万円・学資保険:9万円・子供積立:4万円・生命保険料:4万円・企業共済:7万円・雑費:2万円計:64万円家計簿アプリを使い出して食費を抑えることに成功しましたが、まだ改善できる部分がどこかにあるのではと模索しています。子供が4人おり、子供
今もし20歳ならお金のプロは給料をどう運用するか?
将来に向けて良いスタートダッシュを
多くの社会人の先輩方が、もっと早く将来のためにお金を貯めておくべきことに気付きたかったと思っています。なら、これから社会人デビューする皆さんは、さらに今後、お金を貯めることは厳しいのではと不安に思われているかもしれませんね。「何となく、無計画」に、これから受け取る給与を使うと答えは違ってきますが、将来のことを考えてお金を使い、管理ができれば、皆さんは余裕を持って貯められるでしょう。今回は、これから社会人デビューする皆さんが、将来に向けて良いスタートダッシュが切れるよう、資産管理を業務とする46歳のFPが、私が20歳なら毎月の給与をどう運用するかという視点で具体的な運用方法をご紹介いたします。
薬局なのに24時間営業、「ウエルシア」逆張り戦略の勝算
サンドイッチや総菜も販売
人手不足が深刻化する中で、24時間営業をやめる飲食店が増えています。しかし、その逆を行っているのが、ドラッグストア国内最大手のウエルシア薬局です。もともと基本は午前0時閉店で、今も大半の店舗がそうなのですが、2015年4月に策定した中期計画で既存店の一部を24時間化することを表明。ウエルシアの店舗数は昨年11月末時点で1,534、シミズ薬局などグループの薬局も含めると1,662ありますが、このうち121店舗が24時間営業です。24時間店舗は普通の店舗とどう違うのか。そして、時流に逆行して24時間化を進める理由とは何なのか。ウエルシアの戦略をひも解いてみましょう。
オフィスをアパレル店に変えた「アダストリア」の深謀
女性社員400人に洋服をプレゼント
「かわいい」「これもかわいい」――。3月20日の昼休み、大勢の20~30代の女性がたくさんの洋服を手に、鏡の前でコーディネートを見せ合っていました。約400着の洋服がかけられたスペースの横には、インスタ映えする試着写真を自撮りできるスペースも設置されています。その様子はさながら、百貨店などで開催されるアパレルショップの企画展示のようです。でも、この場所、実は東京・大手町のオフィスビルの一角。業界でも初めてだという、アパレルブランドがオフィスに出向く「出張クローゼット」は、どんな狙いで開催されたのでしょうか。
親への仕送り月17万は高い?支出の見直しと自身の貯蓄を
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する花輪陽子氏がお答えします。私には72歳になる母と80歳になる父がおり、それぞれ195万円と100万円の年金収入があります。私は家を出ていますが、母宛に毎月17万円を送金しており、父が後期高齢者になった5年前から、母のみ私の扶養家族とする手続きをしました。最近は母の持病により医療費が年間20万円程度かかっていますし、母ももうすぐ後期高齢者になります。母への送金は続けるつもりですが、両親と私の健康保険料や住民税および医療費の負担などをトータルで考えた場合、このまま母を私の扶養にするのと、父の扶養に戻すのとでは、どちらが有利でしょうか? 〈相談者プロフィール〉・女性、45歳、既婚、夫(40歳・会社員)、子供なし・職業:会社員・居住形態:持ち家(マンション)・住んでいる地域:兵庫県・手取りの世帯月収:夫300万円、私500万円・毎月の支出目安:住宅ローン8万円、生活費30万円、母への送金17万円・私の資産:預貯金1,100万円、株式1,0
知らない間に損してない? 見直すべき3つのNG支出
自動引き落としに潜むムダな出費
節約を心がけているのに月末にはいつもピンチ。そんな人は、必要のない支出をしているかもしれません。特に気を付けたいのが、自動的に口座から引き落としになっていたり、クレジットカード払いになっていたりする支出。毎月定期的に引き落とされるため、お金を払っている感覚が薄く、なんとなく続けてしまいがち。このような中には、現在の自分には不要な支出が紛れ込んでいることがあります。今回はよくあるNG支出をピックアップしました。しっかりチェックをして、気付かないうちに損することのないようにしましょう。
フリーランスで破産寸前から年収1000万へ、安定して稼ぐ方法は
地獄から這い上がったその経験と心得
「誰もが100年生きる時代の到来」がささやかれ出し、新たな「働き方」を自らで模索する必要に迫られています。そのようななか、以前にも増して注目が集まっているのが「フリーランス」という生き方。しかしフリーランスは「時間や場所にしばられず、自由に働ける」「自分のスキルを活かして、高い報酬をもらいながらバリバリ稼ぐ」など、自由な働き方に成功している人がいる一方、「不安定な収入に不安な毎日」「日々、忙しく働いているのに、収入が見合わない」など苦しんでいる人が多いのも事実です。今回『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』(日本実業出版社)を出版した山田竜也さんもかつてはその一人。コネなしスキルなしで独立し、900万円以上の負債を抱え自己破産寸前になるなど、どん底を経験したと言います。今では1000万円を超える収入を稼ぎ続けている山田さんに、「稼げるフリーランスになるための基本」についてお聞きしました。(文責:日本実業出版社)
貯蓄失敗の原因に多い「先取り貯蓄」、貯まらないのはなぜ?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する横山光昭氏がお答えします。先取り貯金をしています。お金を貯めて、マイホーム資金や教育費など、今後必要になる資金に充てたいと思っているのですが、思うように貯まりません。やりくりの仕方が悪いのでしょうか。原因を知りたいです。毎月、夫の給料が入ると、5万円を先取り貯金しています。ですが、給料日前の一週間は生活費が足りなくなり、預金から引き出さないと生活ができません。収入が少ないせいなのかと思っているのですが、改善策はあるでしょうか。〈相談者プロフィール〉・女性(39歳)、既婚、夫(40歳)、子供2人(小5、小3)・職業:専業主婦・手取り月収:36万3,000円・毎月の支出:38万円ほど(収支は赤字)・貯蓄:210万円
日本人の心をつかむ「桜」についての豆知識
今も昔も日本で愛される桜
春の花といえば桜。桜の開花時期は十分に暖かくなっていますので、待ちわびた季節の訪れを肌と目で実感できる頃ですね。日本人にとって桜は別格扱いで愛されている花ですが、元は山に咲く素朴なヤマザクラで、花以外でも暮らしに寄り添っていた植物です。