「大学生を見たことがない」子どもたち…日本が抱える貧困問題
貧困家庭の子どもを低学力にする本当の理由
子どもの貧困とともに親の収入差による教育格差が広がっていることが指摘されています。低所得の家の子どもが低学力になりがちなのはなぜか。その背景を詳細に探る調査を、貧困家庭に無料学習支援を行うNPO「キッズドア」が実施。10月に報告会を開き、貧困のため食料を満足に得られない子どもが予想以上に多く、低所得・低学力の子どもは文化的体験も少ないなどの状況を明らかにしました。調査結果を受けて、渡辺由美子・キッズドア理事長に改めて子どもの貧困と教育格差の実態について伺いました。*調査概要:自記式質問調査用紙による調査(2017年12月、2018年3月)と親子ヒアリング調査(2018年6月~8月)をキッズドアの学習会に参加する中学生207人と保護者147人(親子ヒアリング調査は16世帯)を対象に実施。基本的にひとり親家庭、児童扶養手当・就学援助の受給世帯などの生活困窮世帯を対象にし、ひとり親世帯の割合は63.2%。世帯年収は平均304.9万円。お茶の水女子大学・基幹研究院人間科学系(教育社会学)の耳塚寛明教授監修。
夫婦ふたりの不妊治療経験、7年でやってきたこと
不妊は両方に原因がある場合が少なくない
「男性不妊」の原因の多くを占めるのが、精索静脈瘤。前回は、腹腔鏡手術をし、周囲にもオープンにして克服したご夫婦にお話を聞きました。今回は、同じ精索静脈瘤ですが、開腹手術を選び、周囲に特にオープンにせず、妊娠・出産に至ったご夫婦に経験を話していただきました。男性不妊以外の問題も見つかり、原因はひとつだけではありませんでした。
夫婦が経験した男性不妊の治療〜周囲に話した人の場合〜
姑の方が夫の男性不妊にショックを受けて
女性の不妊治療については、メディアでも様々な経験談が取り上げられるようになりました。しかし、「男性不妊」については、治療法を含めて、まだまだ情報や知識が乏しい現状があります。男性不妊の当事者であるご夫婦2組に経験を伺いました。
『会社四季報』を5時間で読破するプロに聞いた読み方のコツ
「投資家のバイブル」を初心者が読み解くには
『会社四季報』(東洋経済新報社発行)は、約3600社の上場企業の業績や最新の財務情報をコンパクトに収録。「投資家のバイブル」と言われています。投資家でなくても、経済・金融を理解するためには、読みこなせるようになりたい本の一つでしょう。しかし、ページ数は2000ページを超え、初心者がいきなり読みこむのは至難の技。そこで、株式投資スクール「ファイナンシャルアカデミー」の“四季報マニア”、森口亮さんに初心者向けの四季報の読み方のコツを教えていただきました。
フリマアプリ利用がどう影響? 経済効果、約752億円の中身
修理サービスの利用は、20代で活発化の兆しか
国内フリーマーケットアプリ最大手のメルカリは7月31日、フリマアプリの利用に伴い、商品の発送や修理といった周辺サービスの利用が増えたことで、その経済効果(*注1:需要創出効果)は最大で年間752億円にのぼるとする試算・調査結果を発表しました。中でも注目すべきは、洋服や靴などのリペア・サービスへの影響だと言います。
不妊治療の当事者「相談できる人がいない」ことが一番つらい
出産後も不妊治療のことで悩みが続く
どこのクリニックにすればいいかは相談できても、治療がうまくいかず、落ち込みがちな時に精神面での支えになる相談相手がいない。それが、結局は不妊治療をする人たちの様々な悩みの根本にあると、不妊に悩む人のための支援団体・Fine理事長の松本亜樹子さんは言います。解決策はあるのでしょうか。前編の不妊治療のやめ時はいつなのか?深刻度増す「お金の問題」に引き続き、不妊治療と当事者の今現在の悩みについてお聞きします。
不妊治療のやめ時はいつなのか?深刻度増す「お金の問題」
治療との両立に悩み、仕事を辞めた人は2割
不妊治療のために仕事を辞めざるを得ず、その結果、収入が減る。一方で、治療技術が向上した分、オプション費用などが増え、治療費は高騰――。こうした状況下で、不妊治療のお金の問題に悩まされる人が増えているといいます。不妊に悩む人を支援するNPO法人・Fine理事長の松本亜樹子さんに現状を伺いました。
不妊治療の種類と費用
同じような治療でも病院によって費用に違い
日本では、不妊治療の中でも体外受精などの高度な治療を行う人が増加中です。2015年に日本で行われた体外受精は42万4151件。赤ちゃんの約20人に1人に当たる5万1001人が体外受精で生まれ、治療件数も治療による出生数も過去最多となりました(日本産科婦人科学会の2017年9月の発表より)。一方で不妊治療は、保険適用外の治療が多く、関わる費用は一般的に高額と考えられています。実際、どのような治療があり、それぞれどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
精子の質の見極めとこれからの不妊治療
顕微授精で開ける穴は意外と大きい
前回の「精子の質」の保証が甘い、現状の不妊治療では、「精子学」の第一人者で不妊治療を専門とする黒田インターナショナル メディカル リプロダクション院長の黒田優佳子医師に、今の不妊治療の問題点やリスクについて伺いました。今回は、その改善策として現在黒田さんが実施している正常な精子の選別法について、また不妊治療の今後の展望などについてお話をお聞きします。
駐車違反で減点されないことも!?穴のある交通ルール
交通違反、実は「逃げ得」になっている現状
交通ルールは皆が守り、従うのが大前提。一方で、本来は警告だけですむかもしれない軽微な状態で反則金の支払いを迫られたり、そうかと思えば、逆に駐車違反やスピード違反をしても減点や罰金の支払いを免れる抜け道があったり。こうしたことが指摘され、対応の不公平さが問題になっています。交通違反に詳しい交通ジャーナリストの今井亮一さんに取り締まりの現状や問題点について伺いました。
「精子の質」の保証が甘い、現状の不妊治療
「精子が悪いから顕微授精」が危険なワケ
不妊というと、「卵子の老化」など女性側の問題ばかりが注目されがちです。しかし実際は、不妊の約半数に男性側の「精子の問題」が関わっています。世界でも数少ない「精子学」の第一人者、黒田インターナショナル メディカル リプロダクション院長の黒田優佳子医師に、これまでほとんど語られてこなかった男性側の不妊と「精子の質」の問題、またそれに伴う現在の不妊治療の問題点やリスクに関してお話を伺いました。
不妊治療のお金で破綻しないために。大切な予算を考える
治療費以外にかかるお金の落とし穴
諦めきれず、ついかけられるだけお金をかけてしまう……。不妊治療では、多くの人がそんな傾向に陥りがちです。可能性が少しでも残っていて、しかもお金で解決できるなら、そこにかけたい気持ちは当然といえば当然でしょう。とはいえ、気の済むまでお金をかけてしまうと、たとえ、成功してもその後の生活費や教育・老後資金を圧迫することに。不妊治療にかける予算や費用は、どう考えれば後悔せずにすむのでしょうか。「相談者にも不妊治療をしている人が増えている」という、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんにポイントをうかがいました。