座って通勤できる首都圏の特急列車を比較、実際の運行状況は?
JR中央線には特急「はちおうじ」「おうめ」が誕生
首都圏の通勤・通学エリアは1980年代から拡大を続け、東京駅から100kmを超えるエリアから都心に通勤・通学をする人たちが増加しました。東海道新幹線三島駅や東北新幹線宇都宮・那須塩原駅、上越新幹線高崎駅は新幹線通勤・通学の圏内となり、東北・上越新幹線のE1系「Max」12両編成やE4系「Max」16両編成など、朝の着席サービスの一環として座席数を大幅に増加させたオール2階建て車両も登場しました。1997(平成9)年12月に登場したE4系16両編成の座席定員は1,634名で、これは1本の高速列車として世界最大となるものです。JR在来線は座席指定制または座席定員制の「ライナー」、私鉄各社でも同様の列車を運転していますが、今回は通勤・通学列車として活躍するJRや私鉄の特急列車に付いて紹介します。春の転勤・新入学などで都心に通う時、朝晩に運転される座席指定制の特急列車を利用すれば、通勤・通学が楽なものとなります。写真は中央線新型特急
JR普通列車が乗り降り自由の「青春18きっぷ」の使い方とお得旅
2019年度も春・夏・冬の発売が決定
国鉄時代から続く数少ないトクトクきっぷのひとつが、全国のJR線の快速・普通列車の普通車自由席が1日間乗り降り自由となる「青春18きっぷ」です。例年2月に春季・夏季・冬季の年3回の発売が発表されますが、2019年度も前年と同じ利用条件・料金での設定となりました。今年も奥津軽いまべつ~木古内間で北海道新幹線が利用できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売されますので、青函トンネルをくぐり抜けて北海道への汽車旅も楽しめます。年齢制限なく誰でも自由に利用できるおトクなフリーきっぷですので、週末の日帰り旅や旅行先での移動、東京駅から新山口駅まで2,370円(片道の普通運賃は12,640円)で行くハードな1日列車旅など、いろいろな楽しみ方ができます。山陽本線の普通列車今回は「青春18きっぷ」の基本の「き」から、楽しい旅のモデルルートまでをご紹介します。春季の利用期間は3月1日から4月10日までですので、この機会におトクな旅を楽しんでみませんか。
JRグループ3月16日ダイヤ改正を実施、時間短縮や開業、廃止情報
東京~新函館北斗間が最速3時間58分
JRグループでは、列車の時刻変更や増発に伴うダイヤ改正を実施していますが、2019年は3月16日に全国的な改正が行われます。詳細な時刻は2月25日に発売される「JR時刻表3月号」に掲載されますが、指定席券の発売は乗車日の1カ月前の10時からですので注意が必要です。毎月の出張や週末の帰宅などで利用していたA駅発9時の特急列車が、ダイヤ改正後は11駅停車から5駅停車に変更となり、これまで下車していたB駅が通過となるなど、大幅な時刻や停車駅の変更が含まれています。現在発売中(駅のみどりの窓口などにも設置)の「JR時刻表2月号」の巻頭の黄色い頁では、3月16日からの特急列車や指定席券が必要な列車の時刻を掲載していますので、いつも乗車する列車に変化がないかをチェックすると良いでしょう。今回はダイヤ改正の概要として、新幹線・特急列車のポイントを紹介します。3月16日以降の出張や春の行楽で利用する列車をいち早くチェックし、自由席利用時に降りようと思った駅が通過とならないように気を付ける必要があります。
ホームで焼き牡蠣!?酒とグルメを楽しむ至福の北陸列車旅
「のと里山里海号」「花嫁のれん」で冬の幸
JR東日本・JR東海・JR西日本と北陸三県誘客促進連携協議会が共同開催するのが、冬の北陸の魅力を満喫できる「Japanese Beauty Hokurikuキャンペーン」です。メインテーマは『Japanese Beauty Hokuriku ~日本の美は、北陸にあり。~「美食」「美感」「美技」「美湯」「美心」の5つの「美」』で、多彩なイベントや企画が用意されています。特に目玉となる「美食」では、富山新湊かに小屋での「昼セリ見学&高志の紅ガニプラン」、金沢市内飲食店での「冬のご褒美・金沢かにグルメ」、三国湊での「三国湊・越前がにツアー」などイチオシの「カニ」企画が揃っています。首都圏の主なJRの駅などでは「カニ」の写真やイラストなどを使用したポスターが貼られ、目にされた方も多かもしれません。なお、キャンペーン期間は2019年3月31日まで。今年の冬は5つの日本の美が感じられる北陸の旅に注目。首都圏から北陸新幹線、関西圏から特急「サンダーバード」、中京圏からは特急「しらさぎ」の利用で、北陸までスピーディにアクセスできるのも魅力です。
SL列車&流氷物語号を1泊2日で楽しむ真冬の釧網本線列車旅
車内でスルメを焼きつつ雪見酒!流氷、グルメ、足湯まで
真冬の北海道では「さっぽろ雪まつり」をはじめ、「あばしりオホーツク流氷まつり」や「知床流氷フェス」、「ダイヤモンドダストin KAWAYU」、「くしろ冬まつり」など、道内各地で雪や氷の祭典が数多く開催されます。厳しい寒さの中で開催される雪や氷の祭典は、ふだんとは異なる世界を見ることができる年に一度のチャンスであり、2月の北海道旅行は魅惑にあふれたものと言えます。今回は道東の釧路駅と網走駅を結ぶ釧網本線にスポットを当て、釧路駅~標茶駅間を走るSL列車「SL冬の湿原号」および網走駅~知床斜里駅間を走る流氷観光列車「流氷物語号」を利用した列車旅をご紹介します。なお、首都圏からは羽田空港~釧路空港/女満別空港~羽田空港の往復航空便、札幌駅からは札幌駅~釧路駅間の特急「スーパーおおぞら1号」/網走駅~札幌駅間の特急「オホーツク4号」を利用する周遊ルートの利用が便利です。
晩秋の四国で観光列車の旅を満喫できる「ふっこう割」
2泊3日の列車旅がおトクに楽しめる
2018年7月の豪雨および9月の北海道胆振東部地震により、被災地エリアは大きな被害を受けるとともに、今もなお観光需要が低迷しています。そこで低迷した観光需要の回復を図るため、北海道や中国・四国エリアなどを対象に「ふっこう割」を適用した旅行商品がJRや航空会社、主な旅行会社などで発売されています。基本は往復交通費+宿泊をセットにした旅行商品に適用されるもので、列車や航空機のみの予約には適用されません。JRや航空会社、主な旅行会社のホームページでは、「ふっこう割」を適用できる往復交通費+宿泊の旅行商品を案内しています。秋から冬にかけての観光旅行で「ふっこう割」を利用し、観光することで被災地支援をしてはいかがでしょうか。今回は秋の紅葉シーズンを迎える四国の旅を満喫できるふっこう割「四国周遊プラン」を利用した、観光列車利用の2泊3日の四国の旅について紹介します。
JRの料金が大幅割引、シニアになったら入れる旅クラブって?
旅好きシニアにおすすめお得情報
旅行好きなら、知っておきたい「旅クラブ」。なかなか安くはならない、JRの運賃・料金などが大幅に割引されるシニアならではのお得な制度です。JRの運賃・料金などが最大3割引となるJRグループの旅クラブが、国鉄時代から続く「ジパング俱楽部」です。男性は満65歳以上、女性は満60歳以上という入会の年齢制限がありますが、JRを利用しての旅にはお得な旅クラブです。そして、JR各社では満50歳から入会できる旅クラブも開設し、JRを格安に利用できる会員向けフリーパスやJR+ホテル+観光をセットにしたオリジナル旅行商品を用意しています。居住エリアとは関係なく入会できますので、首都圏在住で西日本エリアや九州などへ旅する場合も、JR西日本やJR九州の旅クラブに入会していれば、各社の新幹線や特急列車などがお得な運賃・料金で利用できます。今回はJRグループの旅クラブ「ジパング俱楽部」と概ね50歳以上が入会できるJR各社の旅クラブについて紹介します。
食事と車窓が楽しめる近場の「レストラン列車」がスゴい
地元特産品を使用したおいしい料理
熊本県と鹿児島県を走る肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」が火付け役になったというのが、列車内で本格的な食事を味わえる「レストラン列車」です。首都圏では、いすみ鉄道「レストラン・キハ」、交通の便が良いしなの鉄道「ろくもん」に続き、池袋・西武新宿~西武秩父間を結ぶ西武鉄道「西武 旅するレストラン52席の至福」、小田原~伊豆急下田間を結ぶJR東日本「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」、伊東~伊豆急下田間を結ぶ伊豆急行「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」など、魅力あふれる列車が登場しています。今回は千葉県の大原~上総中野間を走るいすみ鉄道「レストラン・キハ」と長野県の軽井沢~長野間を走るしなの鉄道「ろくもん」をご案内します。
JRの旅客営業規則を熟知すれば「おもしろ列車旅」が楽しめる!
140円でも!低額予算で車窓を楽しむ日帰り旅
国鉄時代、営業キロが101キロメートル以上の普通乗車券は、何度でも途中下車ができました。例えば、新宿駅(東京)から松本駅(長野)までの普通乗車券であれば、途中の甲府駅や上諏訪駅で下車し、甲州名物のほうとうや温泉、歴史散策などが楽しめました。しかし、国鉄分割民営化以後は基本となる「旅客営業規則」の改訂が実施され、新宿駅から松本駅までの普通乗車券では途中下車前途無効となっています。これらの規則の改訂を知らない人も多く、途中下車しようと思っていた駅で改札外に出られずに当惑することもあります。今回はJRの「旅客営業規則」に記載される「大都市近郊区間内の途中下車」のデメリットと対応方法、メリットとして活用する車窓の旅をご案内します。
夏の臨時列車で楽しさ抜群のSL・トロッコ・観光列車が勢ぞろい!
乗って楽しい観光列車に注目!
夏休み期間中は旅行客の増加に合わせてJR・私鉄各社が臨時列車を運転しますが、今夏もSL列車やトロッコ列車、観光列車など、乗って楽しい列車が勢ぞろいしました。昔懐かしい汽笛に郷愁を感じるSL列車や爽やかな風が肌に心地良いトロッコ列車、車内で地酒や郷土の味を楽しめる観光列車に乗れば、夏休みの楽しい思い出になることでしょう。長期休暇が取りやすい夏休みの旅では、全国各地の観光列車に乗るチャンスが拡大します。今回は北海道から九州まで、全国各地でこの夏に運転されるSL列車・トロッコ列車・観光列車をご案内します。予土線窪川~宇和島間の「しまんトロッコ」(車窓に四万十川)
往復利用だけでもおトクになる「一日乗車券」を利用しよう!
観光や出張で活用できる一日乗車券
JRや私鉄各社、地下鉄、路面電車、バスなどが一日間乗り降り自由となるのが、観光や出張でおトクな移動ができる「一日乗車券」です。始発から終発まで利用できるタイプと使用開始時刻から24時間有効となるタイプがあり、さらに二日間有効の乗車券もあります。また、「一日乗車券」を提示することで、割引やサービスなどの特典を受けられる施設があり、食事や喫茶、お土産購入などがおトクとなります。今回は利便性が高く、2~3回の乗車で元が取れる「一日乗車券」を紹介します。
JALやANAを利用するツアーが便利、お得に使い倒すには?
往復で異なる路線が選べるのが魅力
JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)のホームページを開くと、国内線の航空便予約とともに「往復航空券+宿泊」のタブがあるのに気づくと思います。JALは「JALダイナミックパッケージ」、ANAは「旅作(国内ダイナミックパッケージ)」と呼ばれるツアー旅行商品です。ツアーというと決められた行程で旅をするイメージが強いのですが、これらは往復の航空路や宿泊先、宿泊日数などを自由にセレクトできる使い勝手の良さが魅力のツアー旅行商品です。意外と便利な航空会社のツアー、今回はこの旅行の魅力とおトクな使い方について紹介します。
鉄道や旅行をお得に楽しめるキャンペーン活用術
デスティネーションキャンペーンをチェック!
JRの電車の車内や駅のポスター・パンフレットなどで、「デスティネーションキャンペーン」という文字を目にしたことがあるかと思います。これはJRグループ旅客6社と年度・期間ごとに指定されたエリアの自治体や地元の観光事業者などが一体となって実施する大型観光キャンペーンです。1978年11月に当時の国鉄と和歌山県が実施した「きらめく紀州路」キャンペーンが始まりで、近年は年4回ほど全国各地を舞台に開催されています。今回はこのキャンペーンの魅力とおトクな情報について紹介します。
“鉄道カメラマン直伝”「青春18きっぷ」のおトクな使い方
基本的な使い方をマスターしよう
国鉄時代から続く35年以上のロングセラーきっぷとして人気のあるのが、全国のJR線の快速・普通列車の普通車自由席が1日乗り降り自由となる「青春18きっぷ」です。若者の旅を応援しようと企画されたフリーきっぷで、学生の春・夏・冬休み期間を中心に年3回の期間限定発売となっています。きっぷ名は「青春18」ですが、年齢に関係なく誰でも利用できるのが魅力です。今回はこのきっぷのおトクな使い方や注意点、裏ワザを紹介します。