投資の道しるべ
経済アナリスト・馬渕磨理子氏が、お金と向き合うために必要な、投資や経済、金融の仕組みについて、わかりやすく解説していきます。
為替介入の効果と生活への影響とは?日本がトリプル安となった英国と異なる点
強固な日本の財政状況
急速に円安が加速したことで、輸入物価であるエネルギーや食糧価格が上昇し、私たちの生活に影響を及ぼしています。そこで、政府・日銀は24年ぶりの為替介入を2.8兆円規模で実施しました。9月22日(木)に1ドル=146円手前まで円安が進みましたが、伝家の宝刀である為替介入を実施後は140円台まで、およそ5円の円高と円安に僅かながらブレーキをかけたようです。しかし、数日後には144円台で推移していることから、年後半も円安基調に変わりはなさそうです。また、為替介入の原資となる外貨準備は185兆円程度ですが、当然、その全てをすぐに使えるわけではないため、機動的に買える枠は17~20兆円程度と推測されており、為替介入の効果は限定的だとも言われています。円安基調に変化はないことから、物価上昇率は3%を越えてくることが予想されます。まだまだ私たちの家計に値上げの打撃が続きそうですが、為替介入の効果=ゼロではないと考えます。
NISA改正案、拡充と恒久化の誤解−−メリットと今後の課題とは?
先行する英国の現状
金融庁は、岸田政権が掲げる「資産所得倍増プラン」を具体化する政策としてNISA=少額投資非課税制度の拡充に乗り出します。8月31日(水)に金融庁のNISAに関する税制改正要望事項が発表されました。まだ要望案の段階ではありますが、どんな点が改正されるのか−−メリットと今後の課題を確認します。
広がるメリハリ消費での投資のヒント、狙い目は「ラグジュアリー」
馬渕磨理子が注目する業界は?
物価高騰を受けて、消費行動にも変化が見られます。自分が大切にしていることにはお金をかけ、それ以外の出費はできるだけ抑える、「メリハリ消費」というお金の使い方に注目が集まっています。企業も「あえて高価な商品」を相次いで発表しています。その狙いはズバリ「つぎ込む時は、とことんつぎ込む」という消費者心理です。ここに株式市場でも注目の動きがあります。
年収300万円以下だと円安で家計は年5.8万円の負担増−−製造業にメリットがある、というのは本当なのか?
円安による日本経済への影響を解説
急速に進む「円安」をめぐって、日本経済にとって円安が「良いのか」「悪いのか」の議論が絶えません。さまざまな議論をめぐり、「結局、円安ってどうなの?」と“混乱”している方が多いでしょう。この混乱こそが、金融を難しく感じさせる要因の1つだと思います。そこで、今回は円安の悪い側面、良い側面をそれぞれきっちり解説していきます。
投資を始めたものの損失がどんどん拡大−−「損切り」のタイミングをどう判断すべきか?
経済アナリストが実践する方法
経済アナリストの馬渕磨理子です。私は金融業界に入り10年になりますが、最初の頃は「損切り」が苦手でした。しかし、株式投資をする時に「損切り」の知識は必要です。苦手だった「損切り」と向き合ったことで、自分なりの損切り方法と出会い、今ではその方法を大切に実践しています。コロナ以降に株式投資を始めた方から、「損失が出ていて、どうしらいいの?」と不安に思っている声をよく聞きます。今回は損切りの考え方、損切りの方法を具体的に紹介することで、皆さんにとっても参考にしていただけると思います。
ETFと投資信託、手数料が安いのはどっち?中抜きではない「意味がある手数料」とは
自分で選ぶ「一歩先の投資」
経済アナリストの馬渕磨理子です。資産形成を考える上で、「投資信託」や「ETF」といったワードを耳にすることがあると思います。私もそれぞれの違いについて質問を受けることがありますが、皆さんにとっても参考にしていただけると思いますので、紹介します。
28歳の会社員「給与以外に毎月5万円の収入が欲しい」は投資で実現できる?手元資金はいくら必要か
富裕層と同じメリットを受ける方法
経済アナリストの馬渕磨理子です。私は自身の動画番組で、若い世代の方からの質問に毎週答えています。最近は、投資を始めようと思っている方が非常に多く、投資に関する様々な質問が寄せられています。その内容は現役世代の「生の声」であり、皆さんにとっても参考にしていただけると思いますので、紹介いたします。
「始め方や詐欺にあわないためには、どうしたらいいの?」馬渕磨理子が投資の大原則を解説
具体的な4つの投資方法
経済アナリストの馬渕磨理子です。資産運用の必要性を感じ、投資を始めようと思ったものの「どうやってはじめたらいいの?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。講演などをしていると、20代の方からは「投資詐欺にあわないためにはどうしたらいいの?」という質問も多く受けます。今回は投資をどうやって始めたらいいのか、投資の大原則、いくらから投資を始めることができるのかお話しします。
経済アナリスト馬渕磨理子の「初めての投資」、家庭教育と現実社会で感じたギャップとは?
義務教育の「減点主義」から脱却
経済アナリストの馬渕磨理子です。今は、報道・経済番組への出演や、金融に関する講演をさせていただくようになりましたが、私にも「初めての投資」があります。「投資を始めようか」と迷っている方と、私も一度は同じ思いをしています。今回は、投資のことを「リスクがありそう」「怪しい」「ギャンブルではないのか」と思っていた私が、なぜ始めようと思ったのか、お話します。
なぜ投資を難しいと感じてしまうのか—経済アナリスト馬渕磨理子が紐解く「投資の誤解」
はじめるポイントは「家計の視点」
初めまして、経済アナリストの馬渕磨理子(@marikomabuchi)です。報道・経済番組への出演や、金融に関する講演をしていると、「投資って難しい」という声をよく耳にします。「投資を始めたい」と思ったものの、ハードルが高いと感じている方が多いようです。しかし、投資を難しいと感じてしまうのは、“ある誤解”をしているかもしれません。今年から高校の授業でも金融教育がスタートし、投資はより一般的になっていきます。親子で投資の会話も当たり前になっていきそうです。今回は、投資に関する誤解について解説していきます。