人生100年時代のライフデザイン
統一的な価値観のない時代だからこそ考えたい、幸せな「家族」「仕事」「つながり」「健康」のカタチとは?
コロナによる自粛でどのような人が外部サービスを利用したのか
試行錯誤しながら新しい生活様式を取り入れていこう
6月に入り、まちにも徐々に活気が戻ってきているように思います。4月7日から約1か月半続いた緊急事態宣言は、私たちの暮らしにこれまでにない緊張感や先行きの見えない不安をもたらしました。家にいる時間が長くなったことから、仕事や育児、子どもの学習、そして家事などを両立できるのか、試行錯誤した方も多いのではないでしょうか。
テレワークが日本で「普通」の働き方に?社会に定着するのに必要なこと
仕事がはかどらないと感じる人も
新型コロナウイルス感染症対策として、多くの企業で在宅勤務が実施されるようになりました。緊急事態宣言は解除されつつありますが、日本経済団体連合会は5月14日、「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公表し、緊急事態宣言が解除されても在宅勤務などのテレワークを推進することを盛り込んでいます。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために広まった在宅勤務が、これからも「普通」の働き方となりつつあります。今後、感染症対策が長期化する中で、新しい働き方としての在宅勤務が社会に定着するためには何が必要でしょうか。
自粛ムードでストレスは溜まる一方、あなたには相談する相手がいますか?
ソーシャルサポートが心身の健康に影響を与える
新型コロナウィルスが世界的に流行し、連日のように各地の患者の発生や死亡者数などを伝える報道が相次いでいます。十分な準備もままならない中、私たちは働き方や子どもたちの過ごし方、余暇の過ごし方など、日常生活を大きく変えざるを得ない事態となりました。こうした状況は、まだしばらく続きそうです。感染拡大や重症化を防ぐために、私たちにできることは続けていく必要があります。一方で、誤った情報によって特定の商品の買い占めなど、何が正しいのか、いつ終わるのか先行きの見えない状況から不安が助長され混乱も起こっています。私たちは、こうした不安や不信にどのように向き合えばよいのでしょうか。
運転が楽になるだけでなく、運転寿命の延伸も!自動運転への期待
移動の利便性向上を目指す
前編で、官民ITS構想・ロードマップをもとに、道路交通課題に対するソリューションの1つとしての自動運転の意義について述べました。高齢ドライバーによる交通事故のニュースを受け、免許返納を考えなければと思いつつ、返納後の移動手段の確保や生活を考えるとなかなか踏み切れない人も多いようです。親世代や祖父母世代の運転にハラハラしている人も少なくありません。後編では、「移動にかかわる社会課題へのソリューション」としての自動運転について述べたいと思います。
自動車事故も交通渋滞も減少!?なぜ今、自動運転が注目されるのか
オリンピックは日本の技術をPRするチャンス
1月上旬、ラスベガスで恒例の「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」が開かれました。世界最大の技術見本市での注目ポイントは、ここ数年、モビリティ、特に自動運転です。日本でも、自動運転関連の話題が新聞に掲載されない日はないといっても過言ではありません。しかし、キラキラの未来の車に、「自分にはリアリティがない」と思っている人も少なくないのが実情です。社会の動きと、今後利用者となるであろう消費者に、少なからぬギャップがある自動運転。一体なぜ今、自動運転がこれほど注目されているのでしょうか。
いつの日か来る"おひとりさま"に備えている人ほど「幸福度」が高い?
約20年後には全世帯の4割が一人暮らし
単独世帯(一人暮らし)は、これからも増え続けることが予想されています。国立社会保障・人口問題研究所では、今から約20年後の2040年には、全世帯の約4割が一人暮らしとなると推計しています。これまでは、家族と暮らすことが「当たり前」の社会でしたが、これからの人生100年時代は、それが必ずしも「当たり前」とは言えない社会になりつつあります。一人暮らしが増えることの背景の一つは未婚化です。未婚化が進んだことにより、50代、60代の一人暮らしが増えるとみられています。もう一つは長寿化です。夫や妻に先立たれた後、高齢期を一人で暮らす人が増えるからです。結婚し、夫婦で生活している人でも、いつかは夫や妻に先立たれ、一人暮らし(シングル生活)を経験する人が多くなるでしょう。そのようになった場合を考え、準備をしておくことも必要です。どのような準備が必要でしょうか。幸せなシングル生活のための備えについて考えてみましょう。
"SNS疲れ"は女性に顕著?上手く付き合わないとストレスの原因にも
もはや日常に欠かせないツールだからこそ考えたい
“SNS”(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と言えば、みなさんはどのようなサービスを思い浮かべますか。毎日どのくらいの頻度で使っているでしょうか。相手によって使用するサービスを変えることはありますか?ここ数年の間に多種多様なSNSが登場し、世の中にどのくらいのSNSがあるのか正確な数やサービスの内容を把握するのでさえ困難です。またSNSはコミュニケーションツールとしてだけでなく、災害などの有事には、情報発信・情報収集のためのツールとしても、もはや欠かせない存在でもあります。こうしたSNSは人びとにどのように使われ、そしてどのような影響を及ぼしているのでしょうか。今回はSNSによる「つながり」の実態をみていきます。
みんなどうやって結婚しているの?普及しつつある「SNS婚」のリアル
デジタルネイティブ世代の新しい夫婦関係とは
人々の価値観が多様化し、「結婚」をしない人生を歩む人も多くなっています。恋人・パートナーがいなくても、自由に生きられればそれでいい。あるいは、ともに人生を歩む恋人・パートナーがいる人でも、結婚せず、お互いの生活を尊重し合って生きていきたい。そのような結婚にこだわらないライフスタイルも「普通」になりつつあります。他方、「結婚したい」と思っている人も少なくありません。でも、「自分に合う人にめぐり会えない」ために、独身でいる人が多いのが現状です。そのような中、最近ではSNSを通じて出会って結婚する、いわゆる「SNS婚」が20代から40代で特に珍しいモノでなくなりつつあります。また、広義のSNS婚ともいえるスマートフォンのアプリケーションを通じた結婚紹介サービスも普及しています。デジタルネイティブ世代に受け入れられつつあるSNS婚による新しい夫婦関係を探ります。
"人生100年時代"を迎える今、社会とのつながりは本当に必要?
多少の面倒くささを受け入れることが幸せにもつながる
「社会とつながりを持っていることは、長生きや健康に良い影響をもたらす」という話を聞いたことはあるでしょうか。健康を維持したり、長生きのために禁煙や禁酒をしたり、運動を取り入れたりするといった、生活習慣の見直しが大切であることは容易に想像がつきますが、加えて「社会とのつながりを持つこと」も長生きに影響するというものです。こうした研究だけでなく、つながりを持つことの心身への効果については、多くの報告がなされています。私たちにとって社会とのつながりは、家族や地域コミュニティといった身近なものから、学校や会社、そして趣味やあるテーマに興味・関心のある人たちの集まりなど様々です。加えて、インターネットを通じたつながりも含めると、社会との関わり合いなくして生活する方が難しい、ともいえるでしょう。一方で、高齢期を迎えた人が、定年退職や、配偶者・パートナーが不在となることなどをきっかけに社会と接点が減少し、孤立してしまうことが問題視されています(いわゆる社会的孤立)。人生の大きな区切りを迎えた時、その後をどのように過ごしていくか…。今回は、社会参加活動の実態と幸せとの関係について考えていきます。
数字で示される「オレオレ詐欺で母親が狙われる理由」
なぜ、母親は"金づる"にされるのか
詐欺師「母さん?オレ。久しぶり。元気にしてた?」女性「あらカズ君?久しぶり。どうしたの」詐欺師「実は会社の金を使い込んじゃってさ…/事故を起こしちゃって示談金が必要なんだ…/女性を妊娠させてしまって…」というのが、典型的なオレオレ詐欺(各種シチュエーションがあります)。娘を名乗る「アタシアタシ詐欺」ではなく、息子を名乗る「オレオレ詐欺」が圧倒的に多く、被害者は父親ではなく母親。なぜこの母&息子パターンで、詐欺が行われてしまうのでしょうか。そこには、“金づる”としての「母親」に関するデータの裏づけがありました。
夫婦2人の人生は長いからこそ考えたい、お互いが幸せになる条件とは?
長寿時代の夫婦のカタチ
人々の価値観や働き方が多様化するなかで、夫婦のあり方も多様化しています。男女共同参画が進み、夫婦で協力して家事や子育てを担う共働き夫婦が増える中、男性が主に家事や子育てを担う「専業主夫」の家庭も珍しいものではなくなりました。最近では、結婚後も一緒に住まずそれぞれの生活を維持する「別居婚」、入籍をしないいわゆる「事実婚」、それに同性のカップルによる「同性婚」などさまざまな結婚のカタチが出てきています。このように夫婦のあり方が多様化する中で、人々にとって「夫」「妻」とはどのような存在なのでしょうか。人生100年時代を迎え、長寿化により、子育ての年数よりも、子どもが巣立ち、夫婦2人の生活に戻った後の人生の方が長いという人が多くなります。いつまでも幸せな夫婦であるための条件を探ります。
騒音やゴミ出し問題…「近所づきあい」は本当に厄介なもの?
データからみる日本のご近所づきあい
みなさんは、お住まいの地域でご近所とのおつきあいはどうしていますか?挨拶したり、ときどき世間話をしたり、回覧板を回したり、一緒に清掃活動したり、お祭りなどのイベントに参加することはあるでしょうか。「近所づきあい」といえば、トラブルをどのように避けながら、適度な距離で近隣住民と交流していくか…といった、少し「やっかいなもの」として話題やニュースになることが少なくありません。騒音やペットのこと、地域によって分別方法が異なる「ごみの出し方」のトラブルはその典型例かもしれません。また、自治会や町内会の班長などの役割が持ち回りでくると、隣近所だけでなく区画全体に関わることになるので、負担に感じることもあるでしょう。一戸建てかマンションなどの集合住宅などの住まいの形態によっても、隣近所とのつき合い方はさまざまです。こうした、ネガティブな印象をもたれがちな「近所づきあい」ですが、では、人びとは本当に近所づきあいを「したくない」と思っているのでしょうか。
お金持ちになったら幸せになれるの?
データからわかる「幸せな人」
持ち物や生活スタイルなどで明らかに「お金がありそうな生活」を送っている人、いますよね。たとえば、芸能人などのいわゆる「セレブ」といわれるキラキラと華やかな人たちは、見るからに幸せそうです。そんな雰囲気は、リアルな本人からだけでなく、その人のSNSなどで積極的に発信されていることも多く、「自分には手の届かない世界」と思いつつも、つい見てしまう。でも、ちょっと待ってください。お金持ち=幸せ、と決めつけてよいのでしょうか。第一生命経済研究所では、今年1月に「今後の生活に関するアンケート」を実施しました。そこから、お金持ちが幸せなのか、を検証してみました。