奨学金を借りるのは本当に子どもの意思?
周りに流されて進学して、借金を負わないために
国の政策の目玉の一つとして掲げられている大学無償化が注目を浴びています。高校卒業後の進学費用は家計にとって大きな負担がかかります。費用の工面の方法としては家計や貯蓄から捻出する方法のほかに、奨学金やローンを利用する方法があります。私個人は奨学金については否定的な考えをもっています。多くのお金を借りてまで、子どもは大学進学を熱望しているのでしょうか。そういう肝心なところが家庭内でうやむやになっていないでしょうか。大学に進学するのなら、なぜもっと早くから準備をしていないのか、それでも足りないのなら、そこも早い段階に子どもへ相談しておくべきです。高校生になればアルバイトで足りない分を貯めることだってできるでしょう。周りに流されて、奨学金ありきで進学の話がすすんでしまうのは、子どもの意思を考えていないようにも感じます。わが子の将来の人生設計に大きく関わってくることだと気づくのは、奨学金を借りきった卒業後のことになるのです。
海外転勤や留学中、日本の銀行や運用している資産はどうなるの?
NISA、確定拠出年金などの制度も確認
海外転勤や海外留学など、長期にわたって海外に滞在する人が増えてきています。海外に住むことで海外のサービスを利用できるようになる半面、日本国内では「非居住者」と扱われるため、国内居住者向けのサービスや制度は利用が制限されます。特に、銀行や証券会社などの金融機関は、国内居住者か非居住者かで利用できるサービスに差が出てきます。そこで今回は、海外転勤や海外留学を予定している人が知っておきたい、日本の銀行や資産運用を継続して続けるためのポイントをお伝えします。
進学は待ったなし!教育費の準備に欠かせない「3つの視点」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、3人の子供を抱える40歳の主婦。子供の教育費のために月5万円を積立てていますが、運用することで効率的に教育費を貯められる方法があれば知りたいといいます。FPの渡邊裕介氏がお答えします。子供の学費として 月々5万円ほど積み立てています。学資保険に2万円ほど支払った後は現金で積立をしているのですが、ほかに何か有効な運用方法があれば教えてください。<相談者プロフィール>・女性、40歳、既婚(夫:39歳)・子供3人:小学生、幼稚園、未就園児・職業:専業主婦・居住形態:持ち家(戸建て)・年間の世帯の手取り金額:350万円・毎月の世帯の支出目安:16万円・現在の貯蓄総額:800万円・現在の投資総額:100万円・現在の負債総額:なし
膨らむ「教育費」、制度改定の負担増にどう備える?
変わる入試共通テストと新学習指導要領
入学、進級シーズンの4月を控え、家計にとって教育費の負担が気になる季節となりました。教育費は、人生で最もお金がかかる費用の一つです。学習塾や家庭教師など、子供にとって理想的な教育環境を整えようとすれば、子ども一人にかかる教育費は相当なものとなります。特に今年以降は、私たちの想定よりも高額な教育費がかかる可能性があり、注意が必要です。大学入試共通テストの実施や新たな学習指導要領の施行が2020年度に控えている中、思わぬ教育費の負担が家計に襲いかかるかもしれません。そこで、まずは教育課程ごとに教育費の変化を確認したいと思います。
日本学生支援機構の「給付奨学金」、2019年度はどうなる?
申込み方法から基準・注意点まで
子どもの成長はうれしいものの、教育費の中で一番気になるのが「大学にかかるお金」。国の奨学金は、日本学生支援機構(JASSO)が実施しており、返済が必要な「貸与型」と返済不要の「給付型」の2つがあります。経済的な理由で大学などへの進学を断念せざるを得ない学生を支援するために、2018年度から本格的なスタートになった「給付奨学金」に今回はスポットをあててご紹介します。
教育費月8万、子供のケアで支出増「父子家庭の苦悩」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、シングルファザーの37歳男性。小学生になる子供にさみしい思いをさせないように、教育が疎かにならないようにと配慮してきましたが、支出がかさみ、この先の子供の進学費用が心配だといいます。FPの横山光昭氏がお答えします。父子家庭です。母親がいないからといって教育が疎かになってはいけないと思い、今までいろいろな教育を受けさせてきたつもりです。また、さみしい思いが薄らぐようにと、外出などで楽しい時間を作ることにも配慮してきました。ですが、今になって、家計が赤字ぎりぎりであることに気が付き、将来子供の教育費が足りるかどうかが心配になってきました。仕事を増やせば収入は増えますが、子供との時間がなくなることが心配です。職場は私の状況を理解してくれており、現在は残っている仕事を自宅に持ち帰ることはありますが、基本残業なしで働くことができ、土日は休めるという状況です。収入も、親子二人で暮らすには十分あると思うのですが、支出が多すぎるのでしょうか。必要な支出しかして
お金教育のほんとうの目的とは?心とお金の「自立」を考える
子どもにお金や仕事のこと、どう伝えていく?
わが家では、お金教育を子育ての中の1つとして考えています。私自身、偉そうな肩書を使用していますが、何か看板があったほうがわかりやすいのでそうしているわけです。どの親とも同じ目線で子育てをし、子どもの幸せを願っている一親にすぎません。たまたまファイナンシャル・プランナー(FP)という資格を取り、知識を活かせる仕事をすることになりましたが、お金に関する教育は、大人になってからではなく、子どもの頃からできれば、リテラシー向上につながると考えていました。
90歳が受験したら…大学側の減点はどこまで許される?
法律の観点から考えてみると
受験シーズン真っ只中の昨今。センター試験など、受験生の皆さんは忙しい日々を送っているのではないでしょうか。とくに浪人して志望大学合格を目指している人は、結果が気になって眠れないかもしれません。そんな入学試験ですが、昨今大学側による「不正」が問題になっています。大きく報道された事案といえば、東京医科大学の女子生徒と浪人生の一律減点問題。女子と浪人生を「入学させない」ため、テストの点数を減点させていたという事実は耳を疑うもので、大学が猛批判を受けることになりました。一生懸命努力した結果を操作されては、怒るのは当然です。また、容姿が極めて優れた女性などは、優遇されるという都市伝説的な噂も流れています。批判も多い減点ですが、「必要悪」との声もあるようです。また、明確に「法に触れる」わけでもないようで、自分や身内の受験する大学がそのような措置をとっていないか心配になってしまいますね。「女性だから」「浪人生だから」という理由で入学試験の点数を一律に減点することは違法ではないのでしょうか? 琥珀法律事務所の川浪芳聖弁護士に見解を伺いました。
受験シーズン真っ只中、祖父母が孫に最も願っていることは?
合格よりも大事なこと
中高生のいるご家庭では、お子さんの受験シーズンを終えたばかりの方、今まさに真っ只中という方も多いと思われます。子どもたちはもちろんのこと、親であるミドル世代も、子どもの体調管理や受験とその後の進路を視野に入れた経済面の準備に、忙しい日々を過ごす人が多いのではないでしょうか。また、ミドル世代の親にあたる祖父母にも、孫の体調を気にしながら日々を過ごしている人が少なくないと思われます。中にはそっと合格祈願のお参りをしたり、入学祝いの準備をし始めている祖父母もいるかもしれません。今回は、第一生命経済研究所が祖父母世代を対象に行ったアンケート調査から、孫の将来に対する祖父母の意識についてのデータをご紹介します。
卒業入学のフォーマルスーツは「レンタル感覚」で買って売る!
どう買って、どう売るとコスパがよい?
卒業式や入学式の準備が始まるこの時期、何かと出費がかさみます。特にフォーマルスーツは値段も高いので、できるだけ安く抑えたいというの本音ではないでしょうか。そこで今回の記事では、使用回数が少ないフォーマルスーツだからこそ、賢く買って賢く売るコツを紹介していきます。
高額な欲しいものこそ、子どもの力で買わせてみよう
もらったお年玉、その後の使い道は?
2019年を迎えて早くも1ヶ月が経ちました。さて、子どものお年玉はどうしましたか?親がそのまま貯金してしまうパターンがほとんどでしょうか。せっかくのお年玉なので子どもの欲しい物を買ったという家庭もあるかもしれませんね。お年玉は子どもにとっては、ボーナスなのです。わが家では、毎月のおこづかい制のなかで、定額制は正社員、おだちん制はアルバイト生としています。その臨時収入をお金教育に活かさない手はありません。
5人家族、貯蓄が2000万あっても子供の教育費と老後が心配
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。貯蓄はあるのですが、今後の教育費や老後資金が大丈夫かどうかが心配です。5年前に1200万円の頭金を入れて、マンションを購入しました。300万円ほどの自家用車も購入しましたが、その後の貯蓄は2000万円ほど残っています。基本的に倹約した暮らし方を意識しており、住宅ローン以外の分割払いやローンは利用しません。色々工夫し、毎月10万円ほどは貯蓄できています。今後は将来のために、教育費をしっかりと払いつつ、住宅ローンを繰り上げ返済し、生活に困らない資金をしっかり貯えて老後生活に入りたいと考えています。特に上の双子の子の貯蓄を増やすためにできることや、今は貯蓄でしか資産を持っていないので、運用もしたほうがよいのかどうかについて知りたいです。〈相談者プロフィール〉・女性、44歳、既婚(夫:46歳・会社員)、子供3人(中2、中2、小5)・職業:会社員・手取り世帯月収:57.8万円 夫:35.6万円 妻:22.2万円 ・手取り年間ボーナス:11
1月から始まる中学受験、イマドキの出願校数の平均は?
数字から読み解く中学受験:連載第三回
中学受験に関する数字を森上教育研究所の高橋真実さん(タカさん)と森上展安さん(モリさん)に解説いただく本連載。年が明けるとあっという間に受験シーズンに突入。1月になると埼玉県、千葉県の入試がスタートします。本命が2月1日からスタートの東京、神奈川の中学校であっても「お試し受験」として腕試しをする小学生が多いのではないでしょうか。受験が長期戦となることで、気になるのは受験校数。一体、どのくらいの学校に出願するのでしょうか?今回の中学受験に関する数字…7校
相場変調に今から準備?「信用取引“教育”アプリ」の実力
日証金とFinatextが異色コラボ
証券会社に一定の保証金を担保として預けることで、保証金の約3倍の株取引ができる「信用取引」。「買い」しかできない「現物取引」とは異なり、「売り」から入ることもできるので、相場下落局面でも利益を出すことができます。その反面、3倍のレバレッジをかけているので、投資金額次第では、株価急落局面で自己資金がゼロになるどころかマイナスとなり、負債を背負ってしまうリスクも存在します。それゆえ、現物株の取引はやっていても、信用取引には二の足を踏んでいる個人投資家は少なくありません。こうした現状を変えようと、国内で唯一、信用取引向けの株券や資金の貸し付けを行っている日本証券金融(日証金)が重い腰を上げました。その一手とは、お堅いB to B企業のイメージからは想像がつかない、アプリの開発でした。
投資を始めるべき?留学、出産…勤務医夫婦のマネープラン
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横田健一氏がお答えします。夫婦共に勤務医です。貯金はすべて普通預金の口座に預けています。将来を考えて、投資信託なども始めたいと思っていますが、どれくらいの額から始めるべきかわかりません。この先、子供も考えていますが、勤務医を続けていくために産休から1年以内には復職するつもりです。また、キャリアの面で今後10年以内に1~2年ほど、海外での研究留学の可能性もあります。その間は、月収が10~20万円程度になってしまうかもしれません。そのような状況に備えるためにも、資産運用についてご意見いただきたいです。ちなみに、今のところ住宅購入の予定はありません。〈相談者プロフィール〉・女性、29歳、既婚(夫:医師)、子供なし・職業:医師・住居形態:賃貸・手取りの世帯月収:120万円 夫:70万円 妻:50万円・毎月の支出目安:平均して40万円・貯金額:1,200万円
将来息子が留学するのに備えて、外貨資産を蓄えたい
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。我が家は、共働き夫婦に長男ひとりの3人家族です。現在小学校5年生の息子についてですが、大学在学中に1年の留学、もしくは大学院は海外で、と考えています。そのため、外貨建ての資産を持とうと思っています(当たり前ですが、留学先は未定です)。できるだけ汎用性のある外貨ということでドルを考えています。なかなか始めるきっかけを掴めないでいますが、どういった資産をどのように形成するのがよいでしょうか。また、預貯金以外持っておらず、どの証券会社がよいのかわかりません。コストが安く安全な証券会社の選び方を教えてください。よろしくお願いいたします。〈相談者プロフィール〉女性、40代後半、既婚、子供1人(小5)
50歳女性、手取り月30万「子ども2人の教育費と老後資金に不安」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。毎⽉の家計から貯蓄することができず、ボーナスも年間でかかる学費などでなくなってしまい、貯金を増やすことができません。長男が来年から受験生になり、大学費用も今後大きくかかるので不安です。家計の中で削減できるポイントはありますか。また、自分の老後資金を貯めていくにはiDeCoを利用した方が良いのでしょうか。〈相談者プロフィール〉・女性、50歳、子ども2人(長男17歳、長女14歳)・職業:会社員・手取り世帯月収:30万円・手取り年間ボーナス:150万円・預貯金:100万円・有価証券(投資信託・株・債権):500万円・学資保険:300万円・退職金の予定なし【支出の内訳(29.5万円)】・住居費:8万円(持ち家・ローン残期間20年)・保険:2万円(収入保障、医療、学資など)・教養費:3万円(学費、習い事)・通信費:2万円(携帯3台・自宅回線)・食費:7万円(外食含む)・水道光熱
塾代は総額200万円以上!?学年別、中学受験にかかるリアルな費用
塾代・受験費用・私立中学の学費まで
いまや全国で約7%が私立中学に進学しています。首都圏だけをみれば、東京で約25%、大阪で約9%の中学生が私立に通っていることに。筆者の子どもも私立中学に進学していますので、子育て世帯から中学受験の費用についてよくご質問をいただきます。今回はその中でもよくあるご質問「塾代いくらかかる?」「学費どのくらい用意したらいい?」を筆者の体験も含めご紹介します。