消費者金融の金利が高いのはなぜ? 知ると納得の理由
「情報の非対称性」で何が起きるか
空前の低金利時代なのになぜ高い?かつては「サラ金」と呼ばれるなど、あまり良いイメージを持たれていなかった消費者金融。最近は大手金融機関の傘下に入ってテレビCMもおしゃれになり、ずいぶんと親しみやすい存在になっています。しかし、このマイナス金利政策の時代にもかかわらず、消費者金融の金利は相変わらず高いままです(借入限度額設定が10万円~100万円の場合、法定上限金利は年率18%。多くの会社はこの利率を適用)。いったいなぜだろう、と考えたときに、「審査も簡単だし即日融資してくれたりするから、貸す方にもリスクがある。仕方がないよね……」と納得してしまうのが普通かもしれません。しかし、繰り返すようですが、史上最低水準の低金利が続く世の中で、以前と変わらぬ高金利が適用されるなんておかしくないですか?じつは、この疑問を非常にわかりやすく解決してくれる経済学上の概念があります。それは「情報の非対称性」と呼ばれる概念で、このテーマを研究したジョージ・アカーロフ(1940~)が2001年にノーベル経済学賞を受賞するなど、経済学的にきわめて重要なものなのです!経済学者の西孝氏の著書『社会を読む文法としての
住宅ローンを借り換えた方がお得になる「3つの条件」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みについて、プロのFPとして活躍する深野康彦(ふかの・やすひこ)氏がお答えします。金利2.4%の住宅ローンが、あと19年残っています。最近、金利1.0%前後のものに借り換えられるという宣伝をよく見ますが、本当でしょうか? 先日、某銀行に相談に行ったら、門前払いにされました。借り換えの条件は厳しいのでしょうか。(匿名希望)
外貨預金を始めたい 今、おすすめの国はどこですか?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する野瀬大樹氏がお答えします。ニュージーランド、オーストラリア、またはアメリカドルなど、外貨預金のなかではどれがおすすめでしょうか? 運用年数などのアドバイスもいただけるとうれしいです。(30代前半 既婚・子供1人 男性)
不動産は「生命保険」の代わりにできるのでしょうか?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みについて、プロのFPとして活躍する深野康彦(ふかの・やすひこ)氏がお答えします。現在、不動産を新築で3件購入しています。 所有目的は生命保険、もしもの時のインフレ対策とおまけの節税です。繰り上げ返済の仕方についてご相談があります。物件1:残債1,850万 残り融資期間32年 金利2.45%物件2:残債1,750万 残り融資期間32年 金利3.50%物件3:残債2,100万 残り融資期間34年 金利2.00%まずは金利が高い(2)から返済しようと思うのですが、期間短縮か返済額減少かどちらにしようか悩んでいます。返済用に200万ほど準備しています。目的の生命保険としては返済額短縮の方が見合っているのですが、これからの経済環境を考えると、早めにできるだけ返済しておきたいとも思います。まず100万円を返し期間短縮を行い、その後100万円で返済額を減らすなどの方がよいのか? それとも株式などで運用したほうがよいのか? ご意見のほど、よろしくお願
株式や投資信託を担保にお金が借りられる野村のサービス
もしもに備えるローンの賢い使い方
株式や投資信託に投資するときには、保有する資産全体の流動性も考慮することが一般的です。ある程度の預貯金を確保しつつ、無理のない範囲で投資を行うことが鉄則とされています。とはいえ、医療費や教育費など「予想外のお金が必要」な場面は急に訪れるもの。そんなとき、泣く泣く手持ちの株式を手放し資金を準備する――こんな経験をする人も多くいるそうです。しかし、野村信託銀行には株式や投資信託を持っていれば、お金が必要なときに融資が受けられる商品があるといいます。しかも2月から金利を大幅に引き下げ、年率1.5%での融資が可能になったという情報が。野村信託銀行リテールビジネス事業部ホームバンキング課の徳永さんと新宮さんに「野村Webプラスローン」について詳しくお話をうかがいました。
バブルは大丈夫? 最高額の不動産融資、幾ばくかの懸念
ブームを支えるREITの仕組み
銀行が不動産目的の投資家にお金を貸し出した「不動産融資」の金額が過去最高になったそうです。日銀が発表した「貸出先別貸出金」によると、不動産向けの貸出残高合計は昨年末時点で約70兆3600億円と、統計がさかのぼれる過去40年で最高の金額になりました。不動産融資の額が増えているということは、ほぼイコールで不動産を買う人が増えているということです。どうしてなのでしょうか? そして、この状況は1990年前後の「バブル」の再来なのか。簡単に状況をまとめてみました。
クレジットカードはリボ払いがいい? リボ払いのしくみ
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みについて、プロのFPとして活躍する深野康彦(ふかの・やすひこ)氏がお答えします。クレジットカードの支払いに対して、「今ならリボ払いが間に合います!」といったメールが届いたりします。このリボ払いは単に支払いを遅くできる分、それだけ利息を取られるのでしょうか? それともこちらに何かメリットのある使い方ができたりするのでしょうか?(昔、あえてリボ払いにしてマイレージを貯める方法があったような記憶はあるのですが……)。よろしくお願いします。(20代後半、既婚・子どもなし、女性)
本当にお得? 住宅ローンの「変動金利」にひそむリスク
金利が上がった場合、どうなるのか
消費税の増税延期、ブレグジット、アメリカ大統領選でのトランプ氏当選と、2016年は波乱の中で幕を閉じました。2017年1月には、いよいよトランプ大統領が誕生し、アメリカの利上げや日本の株高が続けば、2016年8月に底打ちした住宅ローン金利は今後じわじわと上がっていくかもしれません。もしも金利が上がったら、「変動金利」で住宅ローンを借りている人にはどのような影響が出るのでしょうか。できる対策とともに考えてみましょう。
お金を貯めるコツ、減らさないコツ
改めておさらい!銀行のおトクな使い方
お金を貯めたい!そんな人の鉄則が、用途に応じて銀行口座を使い分けるということ。まずは「使う口座」「貯める口座」に分けましょう。「使う口座」はお給料の振込、生活費の引き出し、家賃や公共料金などの引き落としなど、日々の生活に使う生活口座です。生活口座は複数に分けるとかえって管理が複雑になってしまいます。クレジットカードなどの引き落しもひとつの生活口座にまとめておく方が便利です。「貯める口座」はその名のとおり貯金するための預金口座。将来のマイホーム資金のため、旅行のため、イザというときの緊急資金など目的はさまざま。こちらは目的に応じて定期預金や貯蓄預金など複数に分けるといいですよ。
はじめての投資は冬のボーナスで“堅実に”
投資初心者におすすめしたい「個人向け国債」
いよいよ2016年も終盤になり、うれしい年末ボーナスシーズンが到来。年末ボーナスの賢い使い道の一部として、自分の将来のため資産形成の第一歩として少額からでも「投資」を始めてみるのはいかがでしょうか。「投資」というと、FXや先物、株式投資など「怖い」「損しそう」「お金持ちがやるもので自分には関係ない」という人も多いかもしれませんが、「投資=危ないもの」ではありません。正しい知識で実践すれば、ただ貯金だけをしているよりも着実に資産形成の役に立ちます。また、損をしにくいものから投資を始めて少しずつ慣れるという方法もあります。ボーナスの使い道を考えると心が躍るけれども、景気が良く企業業績も右肩上がりの時代とは変わって、年金不安や、2016年以降の為替や株式市場の下落やマイナス金利等で変化の早いこの時代、どのようにして資産運用していき、お金と付き合っていけば良いのでしょうか。投資の必要性は感じても、何からどうして良いか分からない方。今期のボーナスをきっかけに、実践できるマネープランをいま一度一緒に考えてみましょう。
住宅ローン借り換え検討のポイント
金利は底打ちか、ローンの見直しを
日銀のマイナス金利政策が導入されてから、住宅ローン金利も下がり続けていました。今年の8月には、りそな銀行で10年固定の金利が0.35%と驚きの数字を打ち出しています。ところが9月には、0.45%に上昇(10月も引き続き0.45%)。少しずつ、金利上昇の足音が聞こえてきたような気がしませんか?
バリキャリ女子が注目!?女性のための不動産投資
大家になることのさまざまなメリット
頑張って貯金をしてもなかなかお金が増えないと思っている人はいませんか?2016年10月現在、大手都市銀行の定期預金金利は0.01%。このままでは毎月3万円ずつ5年間積み立てるとしても、元本の180万円に加えて付与される利息は5年間で435円(1年複利、税金は考慮せず)ということです。でも投資をすることで、仮に積立期間中の利率を3%にすることができれば、5年後の利息分は141,326円にもなります。これが投資の効果。期間が長くなればなるほど、この差は開きます。
新たな住宅ローン「財形住宅融資」とは
財形貯蓄制度を利用するメリット
ほとんどの人にとってマイホームは人生最大の買い物。生涯を通して長期的な計画を立てて決断するものだと思います。現金で一括購入、なんてことができるリッチな層はほんのひと握り。長期ローンを組み、金利の変動が返済に大きく影響する可能性もあるので、借り入れにも慎重にならざるを得ません。長期的な人生設計に合わせた貯蓄とローン返済を考えたとき、サラリーマンならぜひとも利用したい制度が「財形貯蓄制度」です。これは勤労者が計画的な財産形成を促進させるために設けられたもので、給与や賞与から天引きして積み立てされる制度です。貯蓄に対する利子が非課税になるなどの優遇措置もあり、無理のない貯蓄計画が立てられます。さらに、実を言えばこの制度には、もうひとつ非常に大きなメリットがあります。それが「財形住宅融資」です。財形貯蓄を利用している人に限り、住宅購入のための融資を受けられるのです。財形貯蓄制度を採用していない企業も多いため、案外知らない人も多いようですが、もし自分が勤めている会社に同制度があるなら、ぜひとも検討してみることをお勧めします。
東京市場を急騰させた日銀の新たな政策
銀行株がいっせいに息を吹き返した理由
東京株の全面高はなぜ?9月21日、日銀が新しい金融緩和の枠組みを発表したことで東京の株式市場は全面高になりました。株が上がるというのはいいことなのですが「なぜ?」「難しいことを言われてもさっぱりわからん!」という意見も多いと思います。日銀は何を発表したのでしょうか?ものすごく簡単に説明してみたいと思います。今回、株価が上がった理由は簡単にいうと二つあります。一つは「金融緩和を長期戦に持ち込みますよ」と宣言したことです。アベノミクスではマイナス金利政策で日銀がじゃぶじゃぶとマネーを供給して、景気や株価を下支えするという結構無理な政策を行っているので、「それがそろそろ打ち切りになるんじゃないの?」という疑念をみんなが抱いていました。金融緩和が終了して金利が上がると、1990年頃のバブル崩壊の再来で、不動産価格が暴落したり、企業の株価が下がるのではと、みなが心配していたのです。しかし、「それはしない」と日銀が宣言したことで、株式市場の参加者が安心した。それが21日の大きな上げにつながったわけです。
変動金利と固定金利どっちが得?住宅ローンの選び方
どんな借り方をするかよりも自分に合っているか
住宅ローン、どう借りる?誰もがお得に借りたい住宅ローン。雑誌やインターネットの比較サイトなどでも頻繁に住宅ローンのおすすめランキングを見かけますが、実は、誰にとってもお得な住宅ローンというものは存在しません。金利をはじめ「どんな借り方をするか」によっても、お得かそうでないか、自分に合っているか合っていないかが異なります。住宅ローンは金額が大きいだけに、妥協せずに、自分にとってなにがベストなのかをしっかり考えることが何より大切です。
分譲?賃貸?女性ならではの住まいの選び方
購入するなら絶対に押さえておきたいポイント3つ
女性が住まいに求めるもの快適な住まいは誰にとっても憧れですが、特に女性は住まい選びへの幅広いこだわりを持っている人が多いようです。間取り、内装、バスやキッチンなどの水回りといった物件そのものへのこだわりから、立地や利便性などの住環境に対するこだわりまで、女性のこだわりはとにかく幅広いもの。帰宅時の買い物や、休日のブランチ、はたまたゴミ捨て場の位置やご近所の視線のことまで考えるのは女性ならではないでしょうか。ただし、ライフプランには転機がつきもの。こだわって入居した住まいでも、就職、転職、結婚、出産……と住み替えが必要になる転機はいろいろあります。シングルとカップルでは住まいに関する選択基準は違いますし、こだわりの順位も変わってくるかもしれません。「どんな暮らしがしたいのか」「何歳までそこに住みたいのか」「生涯収入と生涯支出のバランスは」など、自分に客観的に問い合わせてみることが大切です。憧れやイメージだけでのこだわりか、本当にこだわる必要があるポイントなのかが見えてくるかもしれません。
夏のボーナスの賢い使い方
マイナス金利時代にお金とどう向き合うべきか
梅雨明け、蝉の声とともにうれしい夏のボーナスシーズンが到来しました。夏のボーナスを何に使うかもう決めましたか?先日、経団連が発表した大手企業の今年夏のボーナス妥結額状況(第1回集計)では、回答した95社の組合員平均は前年夏比3.7%増の92万7415円と4年連続の増加となりました。増加の要因としては、自動車を中心に業績が改善し、ボーナス業績に連動させる企業が増えたためとなっています。バブル全盛期は企業業績が好調で、給与は右肩上がりかつ高金利の時代。そんな時代とはうって変わり、現在は、初めてとなるマイナス金利が導入されています。変化の早いこの時代、お金と賢く付き合いたいものですね。今期の夏のボーナスをきっかけに、実践できるマネープランを一緒に考えてみませんか。ボーナスの使い道で依然多いのは「貯蓄」ボーナスの使い道で最も多いのは「貯蓄」で44%、次いで「生活費の補填」19%、「旅行・レジャー」12%、「投資」11%です(日本経済新聞社2016年読者モニターアンケートより)。低金利のいま、預金でお金は増えないことが分かっているこの状況でも、「投資」に回すのは貯蓄の1/4であり、「貯蓄」に回す
マイナス金利時代の投資術
ボーナスで投資を始める前に知っておきたいこと
夏のボーナスの使いみちについて考えるのが楽しい今日この頃。買い物や旅行などにつぎ込むのもいいですが、賢く投資をしてお金を増やす、という選択肢を考えている方も多いのでは。そのような投資を始める方が事前に知っておくとよいのが、世界経済の動きや市場の現状についてです。6月18日、新宿にて開催された資産運用セミナーでは、ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が「ボーナスで始める賢い資産形成」と題して、世界や日本のマーケット事情から、それらを踏まえた投資方法までわかりやすく解説しました。