続・今こそ「有事の金」?ゴールドに投資する意味を考える
円建てでもポーフォリオに入れておこう
世界的に見ると、金はドル建ての取引が中心です。金は長らく通貨として利用され、近代まで主要国は金本位制という通貨体制の下にありました。その後、主要国で金が通貨であることはなくなったのですが、価値の貯蔵として、今でも利用されています。前回の記事に続き、今こそ金を投資先の一部に含める意味について考えてみます。
利回り6%超も!9月末に権利が取れる「高配当銘柄」ランキング
メリットと注意点は?
日経平均株価ベースで見た1株当たり利益は、今年1月4日時点で1,764円でしたが、8月30日時点でも1,764円と変わっていません。米中貿易戦争の影響が業績に影を落とし始めている企業はあるものの、全体で見てみると、現時点での影響は限定的なものとなっているようです。このように株価が上にも下にも動きにくい状況で注目されるのが、配当利回りに着目した株式投資です。金利が一段と低下し、債券で魅力的な投資先を見つけることが難しくなる中でも、前述のように、配当金の元となる日本企業の利益はあまり落ち込んでいません。一方で、9月は3月末決算企業の中間期末に当たるため、配当落ちする銘柄が多くあります。配当狙いで購入するには今月が格好のチャンスであり、次の機会は半年後を待たないといけません。9月末に配当を得られる高配当銘柄には、どのようなものがあるのでしょうか。
個人投資家はどのようにして銘柄を選ぶのか?
銘柄発掘方法は十人十色
先月は株式投資をメインとしている個人投資家の集いに参加させてもらう機会が多くありました。 東京・名古屋・大阪と周るなかで、偶然だとは思いますが、個人投資家が銘柄を選ぶ際に重視しているものが地方ごとにきれいに分かれていて、非常に興味深かったのです。3地域でそれぞれが重視してた点と、一方でどこも共通して大切にしていた点。今回はこちらを例に4つのポイントについて共有していこうと思います。
5G向け投資が本格化、「半導体関連株」の底打ちはいつか
2020年導入に向けた仕込み時は?
4~6月期決算は、半導体関連企業の業績底打ちを確認することができた決算でした。半導体関連の中心的な銘柄は半導体製造装置ですが、アドバンテスト(証券コード:6857)が減益ながらも大幅上振れとなり、4月の会社通期予想に対する営業利益の進捗率が5割超となりました。東京エレクトロン(8035)も計画線を確保し、懸念された業績予想の下方修正は取り越し苦労に終わりました。SCREENホールディングス(7735)も4~6月期は営業赤字となったものの、半導体製造装置の収益性が改善したほか、台湾からの受注が急増しました。材料系でも、信越化学工業(4063)の半導体シリコン事業が逆風を物ともせず、増収増益を続けました。今回は、半導体関連株の今後の見通しを分析したいと思います。
貯蓄が趣味、1000万円貯まったらその後どうしたらいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、「貯蓄が趣味」という29歳の未婚女性。1000万円貯まりましたが、目的を持たずに貯めたため、これからどうしたらいいかわからないといいます。FPの伊藤亮太氏がお答えします。貯蓄が趣味のようになっていて、一定額貯めました。よく「銀行に置いているだけじゃ増えない」「資産運用した方がいい」と言われるのですが、目的もなく貯めてきたので、今になってどうしたらいいのか迷っています。そもそも不勉強で、資産運用するにしても、まず何から手をつけたらいいのかわかりません。まわりでは生命保険に加入する人が増えてきたので、その必要性についても教えてください。〈相談者プロフィール〉・女性、29歳、未婚・職業:会社員・居住形態:賃貸(一人暮らし)・毎月の世帯の手取り金額:35万円・年間の手取りボーナス額:50万円・毎月の世帯の支出目安:約18万円【支出の内訳】・住居費:9.3万円・食費:2.5万円・水道光熱費:1万円・教育費:なし・保険料:なし・通信費:0.7万円・車両費:
投資信託で損をしたアラフィフ世代に伝えたい、失敗しない運用方法
初心者にありがちな実例を紹介
筆者はファイナンシャルプランナーとして活動をしていますが、主にアラフィフ世代からのご相談をいただきます。先日もお客様とランチをした際、投資の話題になりました。その方は、20代・30代の若い時に投資信託で大損をしたので、今でも投資信託には手を出したくないそうです。しかし、令和となった今でも、「投資」は手を出すと怖いものなのでしょうか?今回はアラフィフ世代に伝えたい「失敗しない運用方法」についてお話します。
長期・積立・分散の投資から「外貨建て保険」に心が揺らいでいます
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、最近投資を始めたという33歳の女性です。長期・積立・分散で投資方針を立てたものの、外貨建て年金保険を勧められ決心が揺らいでいるといいます。FPの坂本綾子氏がお答えします。最近、家計の見直しと投資を始めました。この春、社員に昇格したため、老後のための資産作りとしてつみたてNISAを始めたばかりです。年度途中から始めたので、限度額の月3.3万円に上乗せをし、年間40万円に到達するようにしています。また、これから確定拠出年金をマッチング拠出と合わせて月1.6万円積み立てる予定です。その他、ロボアドに15万円ほど塩漬けになっています。職場は、ほぼ昇級なし、ボーナスなし、退職金なし(各自確定拠出年金で運用)のため、65歳で最低3000万円用意するという目標を立てています。しかし、先日IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の方との個別面談で、2.75%の確定利回りの年金保険を勧められました(保険料は月3万円程度)。利回りが確定している商品は他にはない
パートの掛け持ちや資産運用など複数収入で「扶養内」の定義はどうなる?
国保と社保の違いにも注目
扶養内で働く主婦の間では、社会保険の扶養に入るためには年収130万円などの「収入限度額」があることは広く知られています。しかし、パートの掛け持ちやプチ起業、資産運用による収入など、複数の収入がある場合にはどうなるのかご存じでしょうか。社会保険の扶養から抜けると健康保険や年金の保険料の負担が増えることになります。"うっかり"で扶養から外れることがないように、複数の収入源がある場合の扶養の認定条件について確認しておきましょう。
またも米国株が急落、8月最終週の日本株市場はどう動く?
強まる「リスクオフ」の動き
世界の株式相場が不透明感に覆われています。8月23日の米国株式市場は大幅に下落。ニューヨークダウ平均は前日比623ドル安(▲2.37%)で取引を終えました。一方、米国の10年物国債が買い進まれて、利回りは一時1.5%割れを記録。ニューヨーク市場では金の先物価格が1トロイオンス=1,500ドル台を突破し、6年4ヵ月ぶりの高水準に達しています。いずれも先行き不安が高まった局面で買われる「安全資産」。投資家の間で、株式などのいわゆるリスク資産へ資金を振り向けることを回避する「リスクオフ」の動きが強まっているのを示唆しています。
バブル崩壊時の大損がトラウマ、投資を再開すべきか悩みます
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、バブル崩壊時に大損をしたという50代の男性。その時のトラウマから投資ができないでいましたが、老後に向けて再開すべきか悩んでいるといいます。FPの黒田尚子氏がお答えします。バブル崩壊時に国内株式への投資で大損をして以来、基本的には投資を控えてきました(今でもかなりのトラウマになっています)。しかしながら、2年後に役職定年を迎えるにあたり、金融資産だけでは心もとなく、トラウマを振り払い投資を再開すべきか、再開する場合は何にどの程度投資すべきか悩んでいます。勤務先には一応、65歳まで再雇用制度がありますが、60歳までは現在の年収の7割、それ以降は3割程度になります。また、子供が私立大学の文系で、学費が年120万円程度かかります。退職金は一時金として、約2500万円、年金は80歳まで月25万円程度の見込みです。アドバイスよろしくお願いいたします。〈相談者プロフィール〉・男性、54歳、既婚(妻:54歳、パート)・子ども2人:26歳(会社員)、18歳(大学
お盆休みに考えたい「老後2000万円問題」への向き合い方
ベストは「果報は寝て待て」投資?
世間はお盆休み真っ只中。普段は会社勤めで、株式投資などに時間を割く余裕のない人にとっては、株式市場が開いているのに会社はお休みというこの時期は、自身の資産運用について再考する格好の機会といえます。特に今年は、お盆から2ヵ月ほど前に、金融庁の金融審議会・市場ワーキング・グループがまとめた報告書に端を発した「老後の2,000万円問題」が世間を騒がせたばかり。自分の老後について、2,000万円必要かどうかわからないけれども、年金だけでは不足が生じるため、金融資産を取り崩していかないとならない、と漠然と感じている方も多いと思われます。そこで今回は、2,000万円問題について、どのような気構えで接すべきで、個人レベルでどのような対策が可能なのか、考えてみます。
カレーvsハンバーグ、夏休み人気メニューを投資に活かすには?
どうなると株高になりやすいか
夏休みシーズン真っ只中。旅行に出かける人も多いでしょうが、お盆期間中はどこも混んでいるし、ゆっくり自宅で休みを過ごす人も少なくないはず。とはいえ、学校も休みの時期になるため、お子さんがいる家庭では「昼ご飯の準備も毎日大変」となりかねません。こんな時期の人気メニューといえば、カレーライスです。このカレーライス、株価と深いつながりがあるのです。実は以前、カレーライスと株価の関係を調べたことがあります。その結果は「カレーライスを食べる人が多いと、株価が高い」というものでした。景気が良いと、仕事が忙しくて料理をする時間もなかったり、レジャーや習い事などさまざまなことに時間を使うなど、金銭・気持ちの両面で余裕が出るため、家庭で作り置きできるカレーが人気になるというのが、その理由でした。しかし今回、もう少し視点を変えて分析してみると、まったく別の結果が見えてきました。
日経平均やNYダウが買える!?ETFは株式初心者の強い味方
少額からチャレンジできる
株式投資と同じルールで取引できる投資信託、ETFを知っていますか?ETFを使えば、「企業は選べないけれど、日本株全体に投資したい!」なんてことが可能になります。しかも少額からチャレンジできて、株式初心者に向いているものがたくさん!今回は、そんなETFならではのメリットについて学びましょう。
お盆休みに考えたい、「“隠れ”塩漬け株」の片づけ方
あなたのポートフォリオは大丈夫?
お盆休み間近となり、帰省に合わせて、実家の掃除や片づけを考えている方も多いかもしれません。一方で、保有している株式のポートフォリオのお手入れについて、考えてみたことはあるでしょうか。長年、手入れがされていないポートフォリオには、思わぬ「塩漬け株」が隠れていることがあります。今回は、その整理の仕方について、考えてみたいと思います。
2000万円問題、消費増税…お金問題を考えるときに押さえておきたいこと
議論力の向上が投資力を高める?
金融庁の老後資金2,000万円不足レポートを発端に資産運用の話をしたり、参院選があった関係で、消費増税や財政問題について話をする機会が増えました。子供の頃は親が親戚や知人と経済や政治の話をしているのを聞いて、大人はつまらない会話ばかりしてるんだな、と思ったものです。いざ自分が友人とお酒を飲みながらこのような話をしているのを俯瞰すると、自分も大人になったのだなぁ、としみじみと感じてしまいます。しかし、会話をしているときに、1つ気になることがあります。それは、裏付けがないままに議論を進める人が多いのです。今回は、根拠に基づいて語ることを学んでいきましょう。この習慣を身に付けるれば、投資力も格段と飛躍します。
世界4位の経済大国に?インドネシアの長期的投資価値
NEXTユニコーンも続々
世界各国で金融緩和の動きが強まっています。7月18日には、インドネシアも約2年ぶりの利下げを実施しました。政策金利は6.0%から5.75%に引き下げられています。ここ数年のインドネシアは景気低迷が長期化する中で、通貨ルピアも弱含みで推移していましたが、直近はようやく相場も安定してきました。特に昨年インドネシアで立て続けに実施された利上げは、ルピア相場の安定を主目的としたものでしたが、ようやく景気重視に軸足を移しつつあるといえるでしょう。4月に実施された大統領選挙を経て、2期目がスタートしたジョコ政権にとって初めての政策転換です。7月23日にIMF(国際通貨基金)が発表した「エコノミックアウトルック」では、世界全体、国別ともに、成長率予想の下方修正が目立ちました。世界的に米中問題、日韓問題などさまざまな難題が山積する中で、今後のインドネシア・ジョコ政権の課題や注目ポイントなどについて考えてみたいと思います。
「お金を増やす力」を高める方法は?身につけるべき知識と資産運用のベースづくり
大学4年生でお金を増やそうと思ったのがはじまり
人生100年時代という言葉が広まってから大分時間が経ちましたが、みなさんは人生100年時代を生き抜くために、日々努力はしていますでしょうか?長寿化で問題となるのが「お金」と「働き方」。国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によれば、2017年の平均年収※は432万円、5年前の2012年の平均年収は408万円なので、24万円増となっています。ただし、10年前の2007年と比べると、平均年収は437万円と5万円減です。※なお、この平均年収は、民間企業の従業員(非正規を含む)と役員の年収が対象です。平成の終わりから令和にかけて、景気が良いと言われているのに、賃金の状況は決して良いとは言えません。将来的に平均年収が大きく上がる見込みは薄いでしょう。野村総合研究所の調査によれば、20年以内に、日本の仕事の約49%がロボットやAI(人工知能)に代替されると言われています。このような時代を生き抜くためには、いつまでも働き続けられるスキル・能力・知識が求められます。また、健康、コミュニティ、お金なども大切です。要は「個の力」を高め続けなければなりません。筆者は「個の力」を『自分の価値』と呼んでいます。特
もうすぐ定年、退職後は手間のかからない投資を始めたい
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、夫婦ともに65歳までは働くという60代の共働き夫婦。退職後は手間のかからない投資を始めたいといいますが、どんな選択肢があるのでしょうか。FPの鈴木さや子氏がお答えします。夫婦ともに、65歳までは働く予定です。ただ、私はこれからの5年間は再雇用になるので、手取り年収が150万円ほど減る予定です。住宅ローンはあと4年(ローン控除あり)で完済。退職金は1500万円ほどです。年金は夫が200万円、妻が180万円で、2人で380万円程度を見込んでいます。家計で改善すべき点があればご教示ください。また、退職後にはあまり手間のかからない投資を始めたいと思っていますが、どんなものがありますか。アドバイスお願いします。〈相談者プロフィール〉・女性、60歳、既婚(夫:63歳、会社員)・子供2人:25歳、23歳・職業:会社員・居住形態:持ち家(マンション)・毎月の世帯の手取り金額:66万円・年間の手取りボーナス額:120万円・毎月の世帯の支出目安:57万円【支出内訳