資産のうち、どれくらいを投資にまわせばいいの?
人によって答えはバラバラ
連載『お金の育て方』では資産運用を始める際に心がけるべきことや、株式投資と投資信託の基礎について書いてきました。これまでの6つの記事を読んで、なんとなく資産運用について重要となるポイントは理解できてきましたでしょうか。そろそろ自分でも始められそうだと思っていただけたなら大変うれしいのですが、いざ始めようとすると新たに気になってくることもありますよね。自分が持っている資産(貯金)のうち、どれぐらいの割合を投資にまわせばよいかもその一つです。そして、投資にまわす資産のうち、どの金融資産をどれぐらいの割合で購入するか。今回はそこについて書いていきます。
為替リスクを抑えても高利回りって本当?円ヘッジ付き外債の仕組みとは
裁定取引を利用した円債代替商品
円ヘッジ付き外債というものをご存知でしょうか。円ヘッジをしない外債投資に比べて為替リスクが小さくなる一方で、世界中に投資先を探しにいくことで、同種の日本の債券(以下、円債)よりも相対的に高いリターンを獲得しようとする投資です。元本保証はないものの、円債の代わり(円債代替)として検討されることの多い円ヘッジ付き外債ですが、なぜ円債よりも相対的に高いリターンが期待できるのでしょうか。今回は、この円ヘッジ付き外債の仕組みについてお伝えします。
桐谷さん「四季報を読める人が“株の買い時”を逃すワケ」
株主優待投資の勘どころとは?
2月27日から3月5日までの日程で、渋谷ロフトで開催されている「優待の桐谷さん」展。株主優待だけで生活している桐谷広人さんの“優待生活の極意”を詰め込んだ企画展です。残念ながら桐谷さん本人が登場するトークショーは3月1日が最終日でしたが、「MONEY PLUS」では桐谷さんの単独インタビューに成功。株式投資や優待株に興味はあるけれど、あと一歩が踏み出せない人に向けたアドバイスを聞きました。
ゴタゴタ続きも株価は復調、「日産自動車」は今が買い時?
予想配当利回りは5.9%
カルロス・ゴーン元会長の逮捕が伝わった昨年11月20日以降、日産自動車株は大きく下がりました。しかし、今年に入ってから、株価は反発。配当利回りに魅力を感じた個人投資家の買いが増えました。2月末の株価は962.4円で、予想配当利回りは5.9%となりました。東証1部の平均配当利回りが2月末時点で2.2%ですから、5.9%でもとても高い利回りです。日産株は今が買い時なのでしょうか。
2000万近くの資産、預貯金だけで保有しているのは不安
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、共働きの42歳の女性。資産は2000万円近くありますが、そのほぼすべてを預貯金で保有しています。老後への漠然とした不安から積立投資を始めたいと言いますが……。マネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。現在、主人は単身赴任、私は両親の家に一緒に住んで生活をしています。共働きなので預貯金はある程度貯まっていますが、主人の単身赴任が長いため、毎月の使途不明金が多いのは仕方ないと割り切ってはいるものの、定年後も資金が足りるのか漠然と不安があります。これから積立投資信託などを始めようと思っていますが、適正な投資額やリスク管理について知っておくべきことなどあればぜひアドバイスください。 〈相談者プロフィール〉・女性、42歳、既婚(夫:42歳、会社員)、子どもなし・職業:会社員・手取り世帯月収:50万円・手取り世帯年間ボーナス:180万円【資産状況】・預貯金:1850万円・有価証券:50万円(個別銘柄)【支出の
手数料ゼロで500円から株購入、日興“破格サービス”の衝撃
記事からシームレスに株式投資
人生100年時代。これまでよりも“老後”が長くなる一方で、年金支給に対する不安は年々高まっています。こうした中、資産運用による“自分年金”づくりの重要性が増しています。しかし、国を挙げて進めている「貯蓄から資産形成へ」の歩みは遅々たるもの。「どうやって始めればいいのか、わからない」「投資の勉強の仕方がわからない」などの理由から、投資を始めるきっかけをつかめない人も多いのが現状です。こうした状況を変えようと、対面証券大手のSMBC日興証券が2月15日、日本初の新たなサービスをローンチしました。日興の小さな一歩は、証券業界を変える大きな一歩となるでしょうか。
「織り込み済み」が狙い時?投資タイミングの見極め方
市場予想に注目
昨年10月から12月にかけて、グローバル株式市場は大きく調整しましたが、年明け以降、落ち着きを取り戻しています。背景として、米中通商交渉の進展期待が高まってきたこと、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策に対して柔軟な姿勢を見せたことで市場に安心感が広がったこと、が挙げられます。しかし、投資家が気にしていた企業業績の先行き懸念が解消されたわけではありません。にもかかわらず、株価が堅調な動きを示したのは、業績の厳しさは「織り込み済み」だったからといわれます。今回は、この「織り込み済み」とは何なのか、そしてそれを投資に活かすにはどうしたらよいのかをご紹介します。
25歳男性、貯金20万「返済に追われて投資資金を捻出できない」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は、赤字を抱えた不動産を所有し、返済に追われる25歳男性からの相談です。将来のために投資信託を購入したいといいますが、貯金は20万。このまま投資をはじめてよいのでしょうか。FPの洲崎メイ氏がお答えします。将来の余裕資金を増やす目的で投資信託の購入資金が欲しいのですが、借金の返済や赤字を出している不動産を持っているため、なかなか固定が下げられません。借金の返済を優先すべきなのか、もしくは、返済と同時進行で投資を行うべきなのか、アドバイスをいただければ幸いです。〈相談者プロフィール〉・男性、25歳、未婚・職業:会社員・居住形態:実家暮らし・手取りの世帯月収:23万円・毎月の支出目安:21万円・貯金:20万円・負債(ローンなど):2000万円
「なんとなく貯金」から抜け出すための資産運用“6大鉄則”
イベントレポート
2018年11月18日(日)、品川・グランドプリンスホテル新高輪内の国際館パミールで開催されたイベント「お金のEXPO 2018」。本イベントでは、お金のプロが「お金が貯まる」「お金を増やせる」賢い方法や、お金に困らないための家計改善の方法、知っていると得をするお金の知識をお伝えしました。当日開催されたセミナーの中から、本記事ではマネックス証券株式会社チーフ・アナリスト兼マネックスユニバーシティ長 大槻奈那氏によるセミナー「「なんとなく貯金」から抜け出そう!超・初心者のための投資のキホン」についてご紹介します。
交際費は投資?それとも浪費?支出は3つに分けて無駄をなくす
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、定年を6年後に控えた59歳の独身女性。交際費が月9万円以上かかり、家計は毎月7万円の赤字です。定年後は実家に帰り、母親と一緒に暮らしたいと言いますが、老後の蓄えを用意するためには、まず何から手をつけたらいいのでしょうか。マネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。定年は65歳のため、働ける期間もわずかとなってきました。定年後は母のいる仙台で一緒に暮らしていく予定ですが、母からの相続などはあてにせず、私の資産だけで暮らしていくために家計をしっかり把握していきたいと思っています。家計簿は長年つけていましたが、今回家計の内訳を聞かれた際に一緒くたにしている項目が多かったことに気づき、いまいち何にいくら使っているかわかりませんでした。「家計の見える化」をするために、項目分けのポイントなどを教えてもえらますでしょうか? 〈相談者プロフィール〉・女性、59歳、未婚・職業:会社員・手取り世帯月収:28万円・手取り世
分散投資はなぜ必要?世界に投資対象を持つことの重要性
国際分散投資を勧める理由
過去の記事でリスクを抑えて投資をする手法として、国際分散投資が有効であると書きました。投資手法の1つで、投資対象を国内株式だけでなく、海外株式、国内債券、REIT(不動産投資信託)など複数の資産クラスに分散し、かつ投資先も日本国内だけでなく海外にも振り分けましょうと簡単に説明しました。記事を読んだ方から、海外への投資について不安を感じているという感想をもらい、改めて今回の記事では具体的なデータも用いつつ、少しでも不安をなくしていけるように解説したいと思います。
2019年からNISAが最短1日で投資可能に!3ステップでわかる口座開設手順
簡易NISA口座開設って?
税務署による審査の関係で、NISA口座の開設には、これまで数週間〜1カ月程度の時間がかかっていました。しかし、2019年1月にスタートした簡易NISA口座開設ならば、この時間を大幅に短縮可能。最短でその日のうちにNISA口座で売買できる金融機関も出てきています。あなたも今日から非課税かも! NISAのしくみや口座開設の手順と合わせて紹介します。
アベノミクスで年収400万円台の人々は投資をするようになったのか
投資の流れはいまだ道半ばか
一般家庭の投資を推進するスローガンとして、以前は「貯蓄から投資へ」というフレーズが政府を中心に唱えられていました。現在、このフレーズは「貯蓄から資産形成へ」と言い換えられています。政府が一般家庭に資産形成を促すために、より身近に感じられる表現を使う姿勢が伺えます。アベノミクスが始動した2012年12月以降、株式等の利益を非課税にするNISA(少額投資非課税制度)の整備・拡充や、民間企業から付与されたポイントを運用できるサービスが生まれるといった新しい流れが起こりました。今後も、官民両面で家計の資産形成をサポートする動きが活発になっていくと思われます。しかし、巷では「実感なき景気回復」という言葉も散見されます。一部の高所得層が株価上昇の恩恵を受けているという懸念もないわけではありません。実際のところ、一般家庭が投資をする動きは浸透しているのでしょうか。
戦略なくして勝利なし!投資戦略を考えてみよう
自分に合った投資戦略とは?
みなさんは、合コンとかには行きますか?私は数年前まで行っていました(笑)幹事から事前に相手側の情報を聞いて、どんな服装で行くか考えたり、合コン中も女子トイレで作戦会議をしたり…などなど、様々な戦略を駆使するかと思います。今回のテーマは「投資戦略」。株式投資も合コンと同じく、戦略なくしては勝てないのです。
むしろ今がチャンス?魅力高まる配当利回り株投資
株価パフォーマンスにも好影響
先週ピークを迎えた企業決算発表では久々に会社業績予想の下方修正が目立ちながらも、全体相場の復元トレンドにさほど悪影響は及ぼしませんでした。業績最悪期通過の感触や、落ち込み後の早期回復を期待するコメントが少なくなかったことが警戒を和らげたと見られますが、日本企業の株主重視の姿勢が確認できたことも大きいと見ています。時期的に3月本決算企業の期末配当権利取りが接近し、配当魅力に注目度が高まりやすい場面でもありますので、利回り株投資に関しいくつかポイントを把握しておきたいと思います。
世界の“一流”は金融相場が不透明な時、どう“お金を守る”のか
株価ピークアウト局面の“賢い選択”は?
お金や資産運用に詳しくないという方でも、2018年の終わりから2019年の初めにかけて、株式市場の動きが大きなニュースになっていたことを覚えているのではないでしょうか。実際、2019年の株式市場は不透明だと言われています。お金の動きに限らないことですが、未来を正確に予測することは極めて難しいものです。「不透明」という見通しは、とても真っ当だといえるでしょう。それでは、こうした状況で、世界の富裕層はどのように資産運用を行い、お金を守るのでしょうか。「富裕層の資産運用」と聞くと、自分とは遠い世界の話だと思いがちですが、そんなことはありません。今の世代だけではなく、子や孫へと、世代を超えて資産を守っている富裕層の資産運用は、私たち1人ひとりが将来に備えるうえでとても参考になります。
銀行不要論にNO!“投資のプロ”が「三菱UFJ株」を推す理由
極端に売り込むのは過剰反応だ
昨年末の急落から、緩やかではあるものの持ち直し基調にある日本株市場。しかし、そんな状況下でも、銀行株の多くは値下がりが続いています。銀行業の未来に関して、暗い話が増えているからです。一番の問題は、低金利が長期化する中で預貸金利ザヤ(貸付金利と預金金利の差)の低下が止まらないことです。金融庁が2018年9月に出した「金融レポート」によると、地方銀行の約半数(54行)が低金利に追い詰められ、本業である貸出・手数料ビジネスが赤字に陥っています。今のような低金利が続くと、本業が赤字の銀行の数は年々増えていくことになります。筆者は、持続可能な収益を稼いでいくメドの立たない地方銀行株には投資すべきでない、と考えています。ただし、すべての銀行株が投資に値しないわけでもありません。過去にファンドマネージャーを25年間務めた筆者が今、積極的に投資していって良いと考えているのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)です。
追悼ジョン・ボーグル氏、資産運用に革命をもたらしたその偉業
インデックス・ファンドの父
以前の筆者の記事で「ウォーレン・バフェットが薦める投資法 」をご紹介しました。それは今後も長期的な経済成長が期待できる米国の株価指数であるS&P500に連動するインデックス・ファンドを購入することでした。今では誰もが当たり前のように低コストで資産運用に活用できるインデックス・ファンド。ではそれを世に送り出したのはいつ、誰なのかご存じでしょうか?