はじめに

初心者がまず取り組むべきこと

では、投資初心者は何から始めるべきでしょうか。大切なのは、焦らず、段階を踏んで経験を積んでいくことです。まずは、NISAやiDeCoの積立投資を検討してみてください。

毎月一定額をコツコツと投資していく「少額からの積立投資」で、一度に大きな資金を投じる必要がなく、精神的な負担も少なく始められます。また、下落相場の場合には多く購入することになるため、平均購入単価を抑える効果(ドルコスト平均法)が期待できます。

そして、「長期的な視点」を持つことが重要です。短期的な価格の上下に一喜一憂せず、じっくりと時間をかけて資産が成長するのを見守る姿勢が求められます。市場は短期的には変動しますが、長期的には経済成長とともに上昇してきた歴史があります。

「分散投資」も基本中の基本です。投資対象を一つに集中させるのではなく、値動きの異なる複数の資産(国内外の株式、債券、不動産投資信託など)、投資する地域(国)や、投資する時間を分散に分けて投資することで、特定の資産が値下がりした際の影響を和らげることができます。

最後に、ご自身がどの程度の価格変動までなら冷静に受け止められるか、という「変動性の許容度」を知ることも大切です。これは、年齢、収入、家族構成、そして性格によっても異なります。生活に影響を与えない範囲で、まずは変動性が比較的穏やかな投資信託をセレクトし始めてみるのが良いでしょう。

投資は、将来の資産形成のための有効な選択肢です。基本的な金融知識の習得し、少しずつ経験を積みながら、ご自身に合った方法を見つけていくことが、結果的に大切な資産を着実に育てていくための、最も確実な道筋となるはずです。

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