はじめに
大阪・関西万博関連銘柄の全体像
続いて、2025年4月13日から10月13日まで、大阪・夢洲(ゆめしま)で開催される「2025大阪・関西万博」に関連する銘柄にも注目したいところです。万博関連銘柄には、会場建設やインフラ整備、交通・宿泊施設、セキュリティ、展示・イベント運営など、さまざまな分野の企業が含まれます。これらの企業は、万博開催による需要増加や注目度の高まりから、業績拡大や株価上昇が期待されます。
会場建設・インフラに関わる企業群
夢洲に土地を保有する上組(9364)、山九(9065)などは、大阪・関西万博後の物流拠点整備や再開発の恩恵を享受する可能性があります。
複数のパビリオン建設を手がける大林組(1802)や奥村組(1833)、オーストリアパビリオンの建設などを手がける鉄建建設(1815)、オランダパビリオンに関わる浅沼組(1852)、「三菱未来館」に関わる南海辰村建設(1850)も関連銘柄です。
空飛ぶクルマと次世代モビリティ
大阪・関西万博の目玉のひとつとなっている空飛ぶクルマ(eVTO)は、ANAホールディングス(9202)、日本航空 (JAL)(9021)、丸紅(8002)、SkyDriveの4社が運行事業として指定されています。日本航空の空飛ぶクルマ事業には、住友商事(8053)も共同出資をしており、日本航空やANAホールディングスは2027年度に商用運航を開始する計画をしていると報じられています。
米Joby Aviation(NYSE:JOBY)は2025年後半から2026年初頭にかけて最初の旅客輸送試験を完了、そのあとはドバイで商業運航を開始する予定とのこと。米国株に注目するなら1000円程度から投資できるJoby Aviationも検討してみては。
次世代モビリティとしては川崎重工業(7012) のCORLEO(コルレオ)も登場。4脚による走破性、安定性、操る楽しさを持つ新感覚オフロードパーソナルモビリティのCORLEOは、水素が燃料であること、山岳地帯や悪路でも走破可能ということなどから注目されています。2050年の移動手段として実現を目指しているとのことです。