はじめに

2025年上半期、大きな値動きに疲れて投資をやめたくなる、考えることを放棄したくなる…と感じているなら、“相場疲れ”しているかもしれません。本記事では、メンタルと戦略を整えるための「5つの習慣」を提案。自己理解と再現性に繋がる「ジャーナリング」を投資に取り入れてみませんか?


ボラティリティ相場と“相場疲れ”の現状

2025年の上半期も終盤を迎え、株式市場に身を置く私たち投資家にとって、すでに記憶に残る年になりつつあります。4月以降はトランプ大統領の政策によって大きく値幅が動きました。一時は、トランプ関税ショックで株価が下落しましたが、 「TACO」(Trump Always Chickens Outの略。トランプはいつも尻込みする)」という言葉も登場し、トランプ氏が強硬な関税政策を発表した後に市場や政治的な反発を受けて方針を撤回する傾向が指摘され、投資家はトランプ氏の関税発表による市場の一時的な下落を「買いのチャンス」と捉える傾向が強まり、株価は持ち直しています。

そんななかで、「指数は上がっても自分のポートフォリオはついていけない」、「下げた時には想定以上の含み損に動揺してしまう」、「大きな値動きに疲れて投資をやめたくなる」「ポジションについて考えることを放棄している」……と感じているなら、すでに“相場疲れ”しているかもしれません。

“相場疲れ”を乗り越える「5つの習慣」

“相場疲れ”とは、投資に疲れたときに何もしたくなくなること。気力がなくなり、ルールを守れず、過剰なリスクを取ってしまう。そうしてパフォーマンスが落ち、さらにメンタルも削られ、悪循環に陥ってしまいます。そんな投資家に向けて、今こそ取り組みたい5つの習慣を提案します。

今回は、「自己理解」と「再構築」のプロセスとして有効なジャーナリング(Journaling)にフォーカスしながら、メンタルと戦略を整える方法を紹介していきます。

ジャーナリングとは、記録・内省の習慣を指し、具体的には日々の思考・感情・行動を書き出すことです。これをビジネスに活用しているYouTube動画もよく見かけます。投資家がジャーナリングを取り入れることで、戦略の再定義や感情に基づく判断の防止、パフォーマンス改善に有効だと考えます。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]