はじめに
3.確定給付企業年金サービスについて
確定給付企業年金(DB)のサービスについてでは、小規模DBの運用実績が予定利率を下回る状況が常態化しており、かつ積立水準が低い企業や基金においては、今後追加拠出の必要に迫られやすい状況にあると記述しています。もし積立不足が一定範囲を超えると事業主が追加で掛金を拠出しなければならなくなります。
このシナリオはかつての厚生年金基金が解散に追い込まれた状況と本質的には同じです。DBは厚生年金基金より厳しい管理が求められているので、いきなり企業年金がなくなることはないと願いますが、早期の改善は必至かと思います。
一方、賃上げと同時にDBの給付水準の引き上げを実施する企業も出始めているのは良い情報です。DBもDCも従業員の老後の暮らしを支える大切な制度ですから、制度改善の努力は続けていただきたいと考えます。
今回は金融庁のプログレスレポート2025より、ごく一部を抜粋した形でご紹介させていただきました。これにより金融庁の役割と資産運用会社がどのような責務のもとその役割を担っているのかについて理解を深めていただくことができましたら幸いです。
このレポートは、金融庁のウェブサイトでどなたでも閲覧できますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
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