はじめに
チケットガードの注意点
チケットガードのメリットは、高額なチケット代を無駄にせずに済むという安心感です。特に、子どもの急な体調不良が心配な子育て世帯、介護・持病などで予定が変わりやすい方にとっては、まさに「お守り」のような存在といえるでしょう。
また、保険金の請求はすべてWEB上で完結でき、必要な診断書の取得費用も最大3,000円まで補助されるため、手続きへの心理的ハードルがぐっと下がるのも嬉しいポイントです。ただし、注意点もあります。
まず、自己都合によるキャンセル──たとえば「気分が乗らない」「仕事が入った」「なんとなく疲れた」といった理由は、補償の対象外です。
また、イベントそのものが主催者都合や天候によって中止・延期された場合も、チケットガードでは補償されません。その際は、主催者やチケット販売元が払い戻し対応を行うことが一般的です。
さらに、チケットガードが補償するのはあくまでチケット代のみであり、イベントに伴う交通費や宿泊費用は補償対象外です。そのため、キャンセル不可の航空券や宿泊予約を個別に手配していた場合、急な体調不良などで行けなくなっても、それらの費用は保険金の支払い対象にはなりません。
こうした事態に備えるには、旅行費用をカバーできる「旅行キャンセル保険」への加入も検討しておくと安心です。イベントと旅行をセットで楽しむ方にとっては、両方のリスクに備えられる心強い組み合わせといえるでしょう。
数千円の安心が「行けなかった後悔」を救う
「チケットガードって本当に必要?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ですが、万が一行けなくなったときの落胆や損失を少しでも軽減できるのなら、加入しておく価値は十分にあります。数千円の備えで、精神的にも経済的にも“安心”を手に入れられると考えれば、前向きに検討したい保険です。
保険という選択肢を持っておくことは、家計のリスク管理としてだけでなく、気持ちのゆとりにもつながります。「推し活」も「イベント」も、もっと自由に安心して楽しむために、後悔よりも安心を取る。それも、賢いお金の使い方のひとつではないでしょうか。
「私、同年代より貯蓄が上手にできていないかも…」お金の悩みを無料でFPに相談しませんか?[by MoneyForward HOME]