はじめに

発行枚数・利用者数ともにトップクラスの楽天カードの魅力は、楽天ポイントの「貯めやすさ」と「使いやすさ」です。日々の暮らしの中で「気づけば貯まっている」「なんとなく使っている」—そんな感覚で使っている人は、実はポイントの“取りこぼし”をしているかもしれません。

2025年7月1日から楽天ペイのポイント還元ルールが変更され、これまで通りの使い方ではポイント還元率が下がるケースもあります。

ルール改定のタイミングは、楽天ポイント活用の見直しのチャンスです。この記事では、貯め方・増やし方・使い方における「楽天ポイント活用チェックリスト」をもとに、楽天カードユーザーがよりお得に使いこなすための実践術をご紹介します。


チェック①楽天ペイのルール変更に要注意

楽天カード払いのポイント還元率は1%ですが、楽天カード×楽天ペイの組み合わせで決済をすると、さらにポイント還元率が1.5%にアップします。

これまでは、楽天ペイアプリ内にあるチャージ式の電子マネー「楽天キャッシュ」へ楽天カードからチャージし、楽天ペイの支払い元を「楽天キャッシュ」にして決済することで、合計1.5%のポイント還元が得られました。しかし、2025年7月1日以降、このルールが一部変更されました。

【新ルールのポイント】
対象期間:2024年7月1日決済分から
条件追加:前々月16日~前月15日の間に楽天ポイントカードをアプリで2回以上提示する必要あり
条件未達の場合:楽天キャッシュ払いの還元率が1.5%→1.0%に減少

楽天ペイによる支払いと楽天ポイントカードの提示は連動していないため、会計時に「ポイントカード提示」→「楽天ペイ決済」の2ステップが必要です。カードタイプのポイントカードは対象外となり、楽天ペイアプリ内のポイントカード機能や、楽天関連のスマホアプリでの提示が必須です。

楽天ポイントカードを提示できる店舗は、コンビニ(ファミリーマートなど)、ドラッグストア(ツルハドラッグ・サンドラッグなど)をはじめ、日常的に利用しやすい店舗が多数あります。提示忘れを防ぐことで、無理なく条件をクリアできるでしょう。

チェック②楽天市場の購入タイミングを選ぶ

楽天市場ではさまざまなポイントアップキャンペーンが開催されています。以下は代表的なものです。

・お買い物マラソン
1,000円(税込)以上の買い物をしたショップの数に応じて、ポイント倍率が最大10倍までアップ。

・毎月5と0のつく日
毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日に楽天カードで支払うと、ポイント倍率が4倍に。お買い物マラソンや楽天スーパーセールと併用可能なため、期間中に「5と0のつく日」が重なった日を狙って買い物をすることで、より効率的にポイントが貯まります。

・毎月18日ご愛顧感謝デー
特定の会員ランクの人を対象としたポイントアップデーで、ダイヤモンド会員(4倍)
、プラチナ会員(3倍)、ゴールド会員(2倍)とランクに応じて倍率が異なります。支払い方法の指定はなく、楽天カード以外の決済でもポイントアップの対象になります。

いずれのキャンペーンもエントリーが必要で、獲得ポイントには上限があります。キャンペーンをうまく活用することで通常よりお得にポイントが獲得できますが、すべてを網羅して、最適な条件を選ぶのは負担になります。自分が無理なく参加できるものに絞って活用するのがおすすめです。

チェック③楽天ふるさと納税は「今」がお得

楽天市場の「楽天ふるさと納税」は、寄附に伴いポイント還元も受けられます。SPU(スーパーポイントアッププログラム)やお買い物マラソンなどのキャンペーンも適用されるため、非常にお得度が高い仕組みです。

しかし、2025年10月以降は総務省のルール改正により、ポータルサイト経由のポイント付与が禁止される予定です。2025年分のふるさと納税は、9月30日(火)までに済ませた方がお得です。

ただし、今年の所得に変動がある方、iDeCoや住宅ローン減税などの控除を新たに受ける予定がある方は、焦らずに年末まで様子見をするか、シミュレーションを行いながら慎重に判断するのが安心です。

参考記事:【ふるさと納税】簡易シミュレーションだけで判断するのはNG! 控除上限額を正確に知る方法

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