はじめに

40歳の誕生日以降:介護保険料の負担開始

そして最後に訪れるのが、40歳を迎えたタイミングでの「介護保険料」の加算です。介護保険は、40歳から64歳までの人が対象で、健康保険料に上乗せされる形で徴収されます。地域や所得によって異なりますが、月額1,000〜3,000円程度の負担増を見込んでおくと安心です。

40代になると、仕事や家庭での責任も増えていく時期。親の介護や自分自身の将来を意識し始める方も多いでしょう。そんな中で手取りが減っていくのは、単なる出費ではなく「社会全体で支え合う仕組み」への参加とも考えられます。

手取り減に備えるために、今できること

手取りの変化は、誰にでも訪れます。でも、“理由を知って備えておく”ことで、不安はぐっと軽くなります。ここでは、実際に取り入れやすい対策をいくつかご紹介します。

1. 手取りの「見える化」をする
・家計簿アプリや給与明細チェックを習慣にする
・手取りの推移を把握することで、変化の理由も冷静に見られるようになります。

2. 固定費を定期的に見直す
通信費、サブスク、保険料など、無意識のうちに続けている支出は定期的に棚卸しをしましょう。

3. “貯める”と“使う”のバランスを整える
「何のために貯めるのか」「自分にとって価値のあるお金の使い方は何か」を考える

4. ライフイベントの前に手取りチェック
昇給、扶養変更、転職、出産などの前後には手取りシミュレーションをしましょう。

変化は不安ではなくて、備えられる安心

ここまで対策を見てきましたが、年1回の「家計の健康診断」として、ライフプラン作成をおすすめします。人生最後までの収支変化を予測できていれば、節約=我慢ではなく、“メリハリあるお金の使い方”ができ、心のゆとりにつながります。

ちょっと先を見通して、備える。それだけで、日々の選択がもっと前向きに、そして自分らしく整っていきますよ。

「私、同年代より貯蓄が上手にできていないかも…」お金の悩みを無料でFPに相談しませんか?[by MoneyForward HOME]

この記事の感想を教えてください。