はじめに
米国市場でFANG+が好調に推移しています。FANG+とは、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット、メタの4社を含む米国を代表するテクノロジー企業10社で構成される株価指数です。
現在は、アップル、マイクロソフト、エヌビディア 、ブロードコム、サービスナウ、クラウドストライク で構成されています。FANG+に含まれる銘柄がここまで米国を強く牽引してきたのは、圧倒的なシェアを構築し、そこで生まれた安定的な収益を新規事業に充て、新たな市場を開拓することを繰り返してきたからです。このサイクルにより今後も長期的な成長が期待されます。
過去10年間で、S&P500が約5倍、NASDAQ100が約8倍成長したのに対し、FANG+は約18倍成長しており、その圧倒的なパフォーマンスが注目されています。そこで、今回は構成銘柄に含まれる企業の一部を紹介します。
マイクロソフト
マイクロソフト は、世界的なソフトウェア企業で、Windows OSやMicrosoft Officeなどの製品で知られています。1975年にビル・ゲイツとポール・アレンによって創業されました。先週、米国市場で同社はエヌビディアに次いで2社目の時価総額4兆ドル企業となりました。7月30日に発表された2025年4~6月期決算は、売上高が前年同期比18%増の764億4100万ドル(約11兆4200億円)、純利益が24%増の272億3300万ドル(約4兆332億円)でした。生成AI向けの需要が伸び、主力のクラウドコンピューティング事業が好調に推移しました。
ネットフリックス
ネットフリックスは、月額料金を支払うことで、映画やドラマ、アニメなどの動画をインターネット経由で視聴できる定額制の動画配信サービスを提供する企業です。 2007年に設立されました。2025年5月に広告つきプランの加入者が半年で2400万人増を記録しました。7月18日に発表された2025年4~6月期決算は、売上高が前年同期比16%増の110億7916万ドル(約1兆6500億円)、純利益が46%増の31億2541万ドル(約4628億円)でした。値上げや広告収入の増加が寄与しました。
ブロードコム
ブロードコムは、半導体、エンタープライズソフトウェア、セキュリティソリューションの設計、開発、供給を行うグローバルなテクノロジー企業です。1961年に設立されました。同社の強みは、ビジネスモデルの柔軟性と収益構造の堅実さにあります。同社は収益性の高い市場を的確に見極め、果敢な買収戦略を展開しています。6月5日に発表した、2025年第2四半期の売上高は前年同期比20.2%増の150億ドル(約2兆2215億円)、営業利益は96.6%増の58億2900万ドル(約8632億円)でした。