はじめに

中国市場での拡大

決算説明資料によると、中国市場での拡大がグループ全体の成長を牽引しています。第1四半期の連結営業利益201億円のうち80億円と、全体の4割を中国市場が占めます。2022年にサンリオ上海子会社がアリババ系のアリフィッシュとマスターライセンス契約を締結しました。期間は2023年1月1日から27年12月31日までの5年間で、対象はハローキティなどの他にも、マイメロディやシナモロールなど計26のキャラクターです。サンリオはアリフィッシュがキャラクター商品から得る収益の一定割合を受け取るとしています。

日本国内では、物販事業とライセンス事業ともに大幅な増収増益となりました。 物販事業は、店舗での国内客が増加したことに加え、インバウンド売上高が引き続き高い水準を維持しました。また、SNS発の人気キャラクター「ちいかわ」とコラボレーションした商品シリーズも好調に寄与しました。ライセンス事業では、「ハローキティ」がスペシャルサポーターを務める「2025 大阪・関西万博」の公式キャラクター「ミャクミャク」とのコラボレーションが大きな反響を呼びました。

なお、2025年にデビュー50周年を迎えた「マイメロディ」と20周年を迎えた「クロミ」の特別な“おそろい”アニバーサリーイヤーを盛り上げる夏企画の第二弾として、「マイメロディ・クロミ メロウサロミウサデザインシリーズ」を全国のサンリオショップ、百貨店のサンリオコーナー、サンリオオンラインショップなどで販売しました(17日終了)。

日本政府は、クールジャパン戦略の一環として、日本のIP(キャラクター、アニメ、ゲームなど)の海外展開を積極的に支援しています。この戦略の一環として、同社のような人気IPの海外展開が今後も期待されます。

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