はじめに

REIT指数が先週、年初来高値を更新し、非常に堅調に推移しています。REITとは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれています。投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができます。


REITの投資対象

REITの投資対象には、次のような種類があります。

・オフィスビル:オフィスビルを中心に投資
・商業施設:商業店舗ビルやショッピングセンターを中心に投資
・住宅:賃貸マンションを中心とした居住用の住宅、学生寮・社宅等に投資
・物流施設:高速道路のインターチェンジの近郊や港湾、空港に隣接している大型の物流施設中心に投資
・ホテル:リゾートホテルやビジネスホテルなどを中心に投資
・ヘルスケア:有料老人ホームなどの高齢者向け施設・住宅や病院などに投資

投資対象不動産を単一用途(特化型)のみにしているREITと複数にしているREITがあります。さらに複数にしているものは2種類のものを複合型・3種類以上のものを総合型と呼びます。投資金額ベースで見るとオフィスが一番多く、次が物流施設、住宅、商業施設、ホテルの順になります。

REITの特徴として、配当利回りの高さがあります。2025年7月末の予想分配金利回り平均4.78%となっています。プライム市場全体の配当利回り2.35%と比べるとその利回りの高さがわかるでしょう。

REIT市場は、2001年9月に日本ビルファンド投資法人(8951)、ジャパ ンリアルエステイト投資法人(8952)の2社が東証に上場しました。2003年4月に東証REIT指数が算出された経緯があります。

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