はじめに
REITが注目される理由
今、REITが注目される理由をお伝えします。株式におけるPBR (株価純資産倍率) と似た指標を示すNAV倍率が1倍割れで推移しており、割安のREITが多いことや配当利回りが高い銘柄が多いことが挙げられます。また、インバウンド需要の拡大、オフィス・ホテル・物流といった不動産のファンダメンタルズ改善による含み益の増加などがあります。
ただし、気をつけるべき点もあります。日本銀行の金融政策です。8月21日に日本の長期金利(新発10年債利回り)は2008年以来の高水準を更新しました。日銀がインフレ対応で「後手に回っている」とのベッセント米財務長官の発言や、内閣府が15日発表した4~6月期の国内総生産の成長率は物価変動を除いた実質の年率換算で1.0%増と前期比0.3%増となり、伸び率は市場予想を大幅に上回ったことで早期利上げが現実味となりました。REIT各社は利上げとなればネガティブとなります。しかし、現況で家賃収入の値上げも浸透していることから影響は軽微なものとなる可能性もあります。
どのようなREIT銘柄があるか
では、どのようなREITを購入すれば良いか悩まれる方もいらっしゃると思います。そこで、今回はNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)を紹介したいと思います。
同ETFは、不動産投信(J-REIT)市場全体の値動きを示す「東証REIT指数」に連動することを目指しています。他のインデックス型ETFと比較しても、信託報酬が低く設定されているのが特徴です。また、組み入れ銘柄は57銘柄と東京証券取引所に上場するREIT全銘柄となっています。資産内容は複合・総合が51%、オフィス特化型16.8%、物流施設特化型11.7%と続きます。個別銘柄では、日本ビルファンド(8951)が7.4%、ジャパンリアルエステイト (8952)が5.7%、日本都市ファンド (8953)が5.2%と続きます。
2008年9月設定来の基準価格からの騰落率は208%となっています。同商品はNISA口座でも購入が可能で、インフラやREITに関心のある投資家から支持されています。また、以前の記事でも紹介した、業界改革厳選ETF REITイベント・ドリブン(394A)も少額で投資が可能な商品です。
参考記事:テレビ、地銀、不動産…新規上場した3本のアクティブ運用型ETF、その特徴とは?
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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