はじめに
水災をどうするか?
補償の中でも注意が必要なのが「水災」です。水災は台風や集中豪雨による洪水・高潮・土砂崩れなどを補償します。都市部でも、マンホールや側溝からの浸水による「都市型水害」が発生しています。
2024年には水災保険料率が市区町村別に5区分に細分化され、リスクが高い地域では保険料が大幅に上がりました。だからといって節約のために安易に水害補償を外すのは危険です。必ずハザードマップを確認して判断しましょう。
もしもマンションなどで3階以上に住んでいる場合は不要なケースもありますが、集中豪雨などでベランダから浸水するというリスクもあります。日頃から排水口を清掃しておくことが大切です。
免責を活用して節約
保険料を抑える方法の一つに「免責額」の設定があります。免責とは、損害額のうち契約者が自己負担する金額をあらかじめ決める仕組みです。例えば損害額が30万円で免責額が5万円なら、保険金は25万円支払われます。
費用保険とは何か?
火災保険で支払われる保険金は、大きく「損害保険金」と「費用保険金」の2つに分かれます。「損害保険金」は、建物や家財の損害に対して支払われます。「費用保険金」は建物や家財の損害のほか、損害に伴って発生する諸費用に対して支払われます。
費用保険金には、「臨時費用保険金」「残存物片付け費用保険金」「水道管凍結費用保険金」「失火見舞費用保険金」「地震火災費用保険金」などがあり、保険会社によって内容や付加できるかどうかが異なります。
このように、「火災保険の2025年問題」をうまく利用すれば、家計の負担を減らしつつ必要な補償を確保できます。契約更新のタイミングは、火災保険を見直す絶好のチャンスといえるでしょう。 保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]