はじめに
近年、ドライブレコーダーが標準装備された車も増えてきましたが、前方の映像だけでは対応できない事故やトラブルが後を絶ちません。あおり運転や追突事故、駐車中の当て逃げなど、後方からの情報が決め手になるケースも多くあります。リアカメラの必要性を具体的な事例を交えて解説します。
ドライブレコーダーの役割とは
ドライブレコーダーの最大の役割は、事故やトラブル時の「客観的な証拠」を残すことです。事故時の状況を、間違いなく証言できる人がどれだけいるでしょうか? 自分側の信号は本当に青だったのか、止まれの標識できちんと停止したか、発進時に後方から車が来ないことを確認したか、など、日常的に行っている動作は改めて思い出そうとしても、はっきり思い出せないことが多いものです。
その点、ドライブレコーダーは事故時の状況を「見たまま」記録されているため、事故時の双方の主張が食い違った時にも信頼できる証拠になります。一般的には前方カメラの装着が多いですが、前方カメラだけでは記録が不十分な場合もあります。
例えば、停車中に後方から追突された事故や、後続車からのあおり運転、駐車中の当て逃げなどは、前方カメラだけでは記録ができませんから、後方カメラの装着も必要となってきます。
リアカメラが必要な理由
①あおり運転の被害に遭った時
数年前、社会問題となったあおり運転。令和2年6月に「妨害運転罪」が創設され、運転免許取消や最大5年の拘禁刑に処せられるなど厳しい罰則が強化されました。とはいえ、あおり運転が完全になくなったわけではありません。
後方から異常な車間距離であおる行為、ハイビームでの威嚇などをリアカメラで記録することで、動かぬ証拠となります。また、「リアカメラ録画中」のシールを貼ってアピールすることで、被害に遭うことを未然に防ぐこともできます。
②後方からの追突事故の記録
信号待ちなどの停車中での追突事故は、基本的に後ろの車が100%事故の責任があります。しかし、お互い走行中の事故の場合は、事故の責任割合が問われることもあります。この場合、リアカメラの映像があれば、相手車両のスピードや車間距離、進路変更のタイミングなどを確認でき責任割合の判断材料になります。
③駐車中の当て逃げやいたずら対策
走行中だけではなく、駐車中の記録にも威力を発揮します。駐車中にドアパンチやバンパーへの接触、故意に車体を傷つけるいたずらなど、車から離れた時に起こる被害は、加害者を特定することは非常に困難です。最近では「駐車監視モード」を搭載したカメラも増えており、このようなリスクにも効果を発揮します。
リアカメラ付きドライブレコーダーを選ぶポイント
①解像度
ドライブレコーダーの映像では相手のナンバーが読み取れることが重要です。解像度1920×1080(フルHD)以上、画素数200万画素以上が望ましいです。
②視野角
録画する角度は108度以上のものを選びましょう。視野角は広い方が広範囲をカバーできます。
③「HDR」「WDR」の機能が搭載されているか
HDR(ハイダイナミックレンジ)WDR(ワイドダイナミックレンジ)は、明暗差の大きい場所(トンネルの出入口など)でも自動的に映像を補正してくれる機能です。録画された映像を守るために必要な機能です。
④駐車監視モード
多くのドライブレコーダーに機能が付いています。衝撃を感知して録画を開始するタイプ、動いたものを検知して録画を開始するタイプなど録画方法が異なるので購入時に確認しましょう。