はじめに
なぜ、欧州なのか？
なぜ、欧州なのか？ そのヒントはドイツの政策転換があります。ドイツ経済は2023年、2024年と2年連続でマイナス成長を記録し、低迷が続いていました。ドイツは「債務ブレーキ」制度によって厳格な財政規律を長年維持してきましたが、2025年3月に基本法が改正され、2025年以降に積極財政への転換が行われ、国防費の増額や巨額のインフラ投資が行われる予定です。
今後10年あまりでインフラ整備などに5000億ユーロ（86兆円）規模を投じる基金の立ち上げが決定しています。また、国防費の支出は2029年までにGDP比で3.5%に引き上げられる予定です。
しかし、メルツ政権の支持率が低迷していることに加え、ロシアとウクライナの停戦が実現すれば、防衛関連の下落がリスク要因となる可能性があります。
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
