はじめに

野村アセットマネジメント株式会社は、ETF(上場投資信託)および同社が運用するETFシリーズ「NEXT FUNDS」の上場30周年を記念し、2025年11月1日に株式会社東京証券取引所との共催で「ETFサミット2025 ETFで、次へいこう。」の開催を発表しました。

ETFの歴史は、1990年にカナダのトロント証券取引所に「Toronto 35 Index Participation Units 35」が上場したことから始まります。1993年には、S&P500に連動するステート・ストリートの「SPDR S&P500ETF」(SPY)が登場しました。1995年には、野村アセットマネジメントが「NEXT FUNDS 日経300株価指数連動型上場投信」(1319)を設定し、国内で初めて上場しました。

2001年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所においてETF市場が創設され、TOPIX・日経225に連動するETFが上場。これが、「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」と「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」です。2007年8月には、株価指数以外のETFとして初のコモディティETFである金価格ETF「NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信(1328)」が上場しました。

2008年には、投資信託及び投資法人に関する法律(投信法)が改正されETFの多様化が進んでいます。前々回紹介した、「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」は、法改正直後に設定されました。

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今回は野村アセットマネジメントのETFの中から国内で上場する3銘柄を紹介します。


NEXT FUNDS TOPIX Core 30連動型上場投信(1311)

1つ目は、「NEXT FUNDS TOPIX Core 30連動型上場投信(1311)」です。TOPIX Core 30(配当込み)は、TOPIXの構成銘柄を時価総額と流動性の観点から区分けして算出された株価指数の一つで、株式会社JPX総研が算出・公表しています。年に1回(毎年10月)構成銘柄の定期入替えが行われます。2002年4月の設定以来、200%を超えるパフォーマンスを記録しています。組み入れ上位はトヨタ自動車(7203)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、ソニーグループ(6758)、日立製作所(6501)、任天堂(7974)と続きます。

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)

2つ目は、「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」です。日経平均高配当株50指数は、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成される株価指数です。予想配当利回りおよび流動性を加味したウエートを用いて、2001年12月28日の指数値を10000ポイントとして計算されています。

分配金支払いが、毎年1月、4月、7月、10月の各7日(年4回) です。組み入れ上位はホンダ(7267)、川崎汽船(9107)、INPEX(1605)、武田薬品工業(4502)、JT(2914)と続きます。2017年設定以来、195%のパフォーマンスを記録しています。

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