はじめに

タイプ3. 知識不足で、自信がない

よくわからないものは、誰でも怖いもの。投資が「よくわからない」「知識がない」という理由で怖いと感じる人も多いでしょう。「投資信託って何?」「何を選べばいいの?」「手数料ってどれくらいかかるの」など、いろいろなことがわからず、一歩踏み出せないのです。

SNSでは投資に関する情報は豊富ですが、中には信ぴょう性に欠けるものや誤解を招く情報も存在し、かえって混乱することもあります。

おすすめは、金融庁や証券会社のサイトにある初心者向けの記事や動画です。信ぴょう性が高く、初心者向けに丁寧に発信しているものも多く、理解しやすいはずです。

とはいえ、未経験のことを、頭の中だけで完全に理解するのは困難です。余裕資金でごく少額で試してみて、実践的な経験から理解していくのもよいでしょう。「怖い」から「なんだか面白い」へと気持ちが変わるかもしれません。

無理に投資はしなくていい! でも…

それでも怖いと思うならば、無理に投資をしなくてもよいのです。

例えば「仕事に集中して収入を上げたい」「相場が気になってストレスになる性格だから」という理由で、あえて投資をしない人もいます。それも、一つの選択肢です。

ただ、物価が上昇している点には注意が必要です。物価が低いままのデフレ時代は、資産が預貯金だけでも特に問題がありませんでしたが、インフレ時代では状況が大きく変わります。100万円を金利1%の定期預金に預ければ、1年後に101万円(税引前)です。しかし物価が年2%上がれば、100万円で買えていたものが、1年後には102万円出さないと買えなくなってしまうのです。収入が上がっていればよいですが、そうでなければ、持っている資産にも働いてもらわないと、買えるものが減ってしまいます。

それゆえ、物価上昇に強い資産(株式や不動産など)を自分の資産に組み込むことも大切でしょう。幅広い株式などに分散投資できる投資信託を選べば、少額でも投資が可能です。NISAの「つみたて投資枠」にある投資信託から選べば、コストが低めで長期投資に向いているものがそろっているので選びやすいです。

「投資が怖い」という気持ちは、「自分の大切なお金を守りたい」という思いの裏返しです。その慎重さは、むしろ、大きな失敗を防ぐブレーキになります。ぜひその気持ちを大切にしましょう。自分にあった投資との距離をとりつつ、興味があれば少額で少しずつ試してみていただけたらと思います。

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