はじめに

資産凍結リスクに備える4つの選択肢

長生きの時代には、資産を「運用しながら取り崩す」こと、すなわち資産寿命を延ばす工夫が欠かせません。

認知症になった後の資産凍結リスクに備えるためには、

・任意後見制度
・家族信託
・銀行の代理人制度
・証券会社の家族サポート証券口座

といった複数の選択肢を、家族や専門家と相談しながら組み合わせるのが理想です。

筆者は、元気なうちにお金の「使い方」「託し方」を考える時期を「ライフプランのお看取り期」と呼んでいます。人生の締めくくりを見据えた資産の活かし方を、今から少しずつ準備していくことが何よりも大切です。

家族サポート証券口座やたくす株は、これまでの金融実務では難しかった「判断能力低下後の資産活用」を可能にする新しい試みです。ただし、導入状況や内容は証券会社ごとに異なるため、利用を検討する際は必ず各社の最新情報や公証人への確認を行いましょう。

そして何より、制度を使うことが目的ではなく、自分と家族に合った安心のかたちをつくることこそが本質だといえます。

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