はじめに

この調整が買い場かどうか?

しまむらは優良企業であることは間違いありません。財務面から見ても自己資本比率88.5%、無借金経営ですから、まず潰れることはないでしょう。

下落要因が一過性のものであれば、株価の調整局面は買い場と考えられます。ただし、買いのタイミングは慎重でなければなりません。株価は上にも下にも動きやすい特性があるため、下落が続いている間は手を出さないほうが無難です。下げ止まって反転を待つのがよいでしょう。

また、反転したとしても、上昇トレンドが崩れている中での反発は一時的なものである場合が多いため、いったん上昇しても再び下落に転じる可能性があります。

現在のしまむらの週足株価チャートを見ると、一番上の13週移動平均線がやや折れていますが、26週・52週移動平均線は上向きで、株価は52週移動平均線より上にあります。上昇トレンドが崩れたとはいえない状態です。反転してきたら、買いのタイミングと判断してもよさそうです。

一方、ここからさらに株価が下落して52週線より下に位置し、13週移動平均線が26週線より下に潜ってしまった場合は、下降トレンドに転換した可能性が高いため、株価が反発しても飛びつかないほうがよいでしょう。

こうした場合、株価が先に業績悪化を織り込んでいることが多く、その後発表される決算内容が悪化すれば、いっそう売られ、浮上しにくくなります。

市場の注目度

東京市場全体では現在、防衛、量子コンピューター、サイバーセキュリティなど、いわゆる「高市銘柄」と呼ばれる業種に物色が向かっています。残念ながら、しまむらが属する内需のアパレル業種は対象外のため、しばらくは資金が集まりにくいかもしれません。

こうした外部環境も鑑みながら、絶好の買いタイミングを見極めたいところです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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