はじめに
急落後は資金流出ぎみに
では、実際にお金はどう動いたのでしょうか。日銀の資金循環統計で、家計が保有している株式と投資信託の残高がどう変化したのかを見てみます。
ただし、この残高は時価評価のため、評価損益が加味されてしまいます。それだと純粋に資金の出入りがどの程度あったのかが分かりにくくなるので、それを補正するための調整額を加減した数字を見てみます。
資金循環統計は四半期ベースの公表なので、2024年8月の急落については、2024年6月末と9月末の比較、2025年4月の急落については、2025年3月末と6月末の比較になります。
上記の比較で増減率を見ると、株式は2024年9月末が0.72%増、2025年6月末が5.02%減でした。また、投資信託は2024年9月末が6.53%増、2025年6月末が4.90%減でした。株式、投資信託ともに2025年4月の急落後は、残高を減らしています。アンケート結果と現実の数字が一致することはないので、現実の数字はしっかり見る必要があるでしょう。
ちなみに株式、投資信託とも、2024年9月末は増加でしたが、2024年12月末にかけては株式が前期比(2024年9月末比)で7.15%減、投資信託が2.56%減となりました。タイミングがややずれているとはいえ、急落後はどうしても資金流出ぎみになることを、このデータは物語っています。
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