はじめに

山口FG(8418)┃配当利回り3.68%、PBR 0.58倍
山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行の3行を中心に、地方銀行同士の広域統合・再編を先駆けて実現している地方金融グループです。地域密着型の金融サービスを展開しており、高市氏の政策の恩恵がある可能性も。
地元企業支援として人材紹介、観光支援など、地元中小企業の問題解決を中心に、非金融分野にも積極的に進出。アジアに進出する取引先の進出支援も行っています。これにより売上高、EPS(1株利益)は前年同期比で増加傾向。
株主優待は、100株保有で500円分のQUOカード、保有株数に応じて特産品カタログ(広島県・愛媛県・山口県・九州地方の特産品を掲載)などが選べます。総合利回りは4%超。なお、2027年3月権利分からは1年以上の継続保有が条件となる点はご確認ください。
コプロ・ホールディングス(7059)┃配当利回り3.62%、PBR 5.33倍
付加価値の高いエンジニア派遣領域に特化した、建設・プラント分野を中心に技術者派遣事業を営む企業。「即戦力としての人財」を重要視し、「人財創出プラットフォーム」を展開。施工監理技術者の人手不足を背景に、引き続き、売上高・利益・各EPSともに堅調な成長を続けています。中期経営計画では「2030年3月期に売上1000億・営業利益100億」を掲げ、長期的な成長余地が期待されます。
株主優待は、現在実施されていません。今後の成長性と安定配当の両立が魅力といえるでしょう。
伊藤忠エネクス(8133)┃配当利回り3.23%、PBR 1.26倍
伊藤忠商事グループのエネルギー専門商社で、ガス・エネルギー・モビリティ・石油の4事業領域をB2C・B2Bの両面で網羅的に提供。エネルギー需要の変化に応じて、柔軟に事業ポートフォリオを変えてきた実績があります。老舗エネルギー勝者として、日本全国に広がる強固な顧客基盤と供給網を強みとしています。環境負荷の低いエネルギーへのシフトする流れに乗り、強みを活かしていくとのことで今後も成長期待ができます。累進配当制度を導入しており、長期的な配当維持・増配を目指す姿勢が特徴です。
株主優待は、実施されていません。エネルギー転換期における安定したインカムゲイン銘柄として注目されます。
ダイドーリミテッド(3205)┃配当利回り9.80%、PBR 3.28倍
「ニューヨーカー」ブランドを主力とする衣料事業を展開するほか、不動産賃貸事業も手掛けています。衣料・不動産の二本柱で収益を支える構造を持ち、配当利回りはトップクラスです。ただし、財務基盤や事業成長性をしっかりチェックすべき銘柄ともいえます。
株主優待は、100株保有で「NYオンライン」で使える優待買物割引券(20%割引)と、「ブルックスブラザーズ オンラインショップ」で使える優待買物割引券(20%割引)が6枚ずつもらえます。20%優待買物割引券は、1枚利用につき優待前総額275,000円(税込)まで利用可能です。両ブランドを愛用する投資家にとっては、実質的な利回り上昇が見込めます。さらに、500株以上保有の場合、自社グループ取扱商品の贈呈もあります。
株式を「持っているだけで稼ぐ」戦略
高利回りポートフォリオを持つことで、株価が下がっても配当による安心感が得られます。配当収入を再び株式投資に回すことで、複利的な運用効果(配当を次の銘柄購入に活用)を狙うこともできます。
なにより配当を受け取りながら保有を続けることで、株式を「持っているだけで稼ぐ」という戦略が可能であるということが魅力でしょう。
一方で、リスクも存在します。企業業績悪化による減配リスクや、税金・手数料負担には注意が必要です。
配当利回りが高くとも、企業の業績が悪化すれば減配・無配となる可能性があります。株価も下がればトータルリターンがマイナスになる可能性があります。個別株選定の際は、マーケット評価が低いと売却時のリスクが大きくなりますのでご注意ください。
加えて配当所得には税金がかかります。また、売買手数料や諸経費も少額投資では相対的に重くなりがちなのでNISAや手数料が無料だったり、安かったりする証券会社を活用するなどの工夫をするとより良いでしょう。
興味のある方はぜひご自身でも銘柄など探してみていただければと思います。この記事が少しでも皆様の投資の参考になれば幸いです。
※本内容は2025年10月22日時点の情報に基づいており、株主優待制度・配当利回り・株価水準などは変更となる場合があります。投資判断の際は、必ず最新の公式IR情報等をご確認ください。
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