はじめに
スイッチングの具体的な手順
では、iDeCoの口座内で運用商品を売買するには、具体的にどのようにしたら良いのでしょうか?
それは「スイッチング(預け替え)」という機能を使います。スイッチングは、今ある資産を売却して、その売却資金で別の資産を購入することです。この時、資産を全部売却しても良いですし、一部売却することもできます。
例えば、利益が出ている日本の株式に投資をするインデックスファンドを全部売却するとしましょう。まず、iDeCoの管理画面で「スイッチング(預け替え)」を選ぶと保有中の運用商品が一覧で表示されます。そのうち売却したい日本株インデックスファンドを選び売却を選ぶと、全部売却するのか一部売却なのかを聞いてくるので、全部を選択します。
すると今度は、その売却資金で何を購入するかを問う画面に変ります。加入中のプランの運用商品一覧が表示されるので、そこで購入する商品を選びます。確認の行程を経て操作は完了です。名称や画面構成は金融機関によって多少異なりますが、流れは概ね同じです。
投資信託の売却には通常4営業日程度かかり、次の商品を購入するまでにはさらに数日かかる場合がありますので、表示されるスケジュールは必ず確認しましょう。
例えば、一つの運用商品を売却して、その資金で二つの運用商品を購入したいこともあるでしょう。その時は、2回に分けて手続きをした方が分かりやすいです。例えば最初に日本株インデックスファンドを半分売却し、その資金で定期預金を購入する。その後、残り半分を売却して、年金保険を購入する、というような流れです。
一部売却する場合は「口数」で指定します。投資信託は基準価額(=1口あたりの価格)に保有口数を掛けて評価額を算出します。たとえば「20万円分だけ売却したい」といった場合には、売却したい金額を基準価額で割ることで、目安の売却口数が計算できます。画面のヘルプやコールセンターでもサポートが受けられますので、落ち着いて進めれば難しくありません。
ここまでは、今保有している運用商品を売却する手順です。この操作だけを行うと、日本株インデックスの売却はあくまでも現在保有資産のみですから、翌月にはこれまで同様に日本株インデックスの買い付けが行われます。