はじめに

2025年には、各社から新しい収入保障保険が相次いで登場しました。収入保障保険とは、定期保険の一種で、被保険者が死亡または高度障害になった際に保険金を受け取れる保険です。近年は、死亡・高度障害以外のケースでも保険金が受け取れるように、支払事由を拡大した商品が増えています。

ただし、その「死亡以外の要件」は保険会社によって異なり、保障の組み合わせも複雑化しています。ここでは、収入保障保険の最新動向と選び方のポイントを解説します。


「収入保障保険」とはどんな保険?

「収入保障保険」は、一定期間における死亡または高度障害を保障する保険です。最大の特徴は、死亡保険金が年金形式で毎月支払われる点にあります。

生活費の補填として利用しやすく、「収入を保障する」という名前の由来にもなっています。また、保険期間が経過するにつれて、受け取れる総額が減少していくのも特徴です。

これは、子どもの成長などに伴って必要保障額が減るため、合理的な仕組みといえます。特に子育て世代に適しており、定期保険に比べて保険料が割安なのも魅力です。

なお、混同されがちな保険に「就業不能保険」があります。どちらも毎月の給付を受け取れますが、「収入保障保険」は死亡時に給付、「就業不能保険」は働けない状態になった場合に給付(死亡時は対象外)という違いがあります。

死亡以外のリスクにも対応する収入保障保険

近年の収入保障保険では、「介護保障」や「障害保障」を付けられる商品が増えています。

・介護保障:要介護1または2以上に認定された場合に保険金を受け取れる
・障害保障:身体障害者手帳の1〜4級、または国民年金の障害等級1級・2級に該当した場合に保険金を受け取れる

さらに、自宅療養まで支払事由を広げた商品も登場しており、従来の就業不能保険と近い内容になりつつあります。

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