はじめに

2025年に登場した新しい収入保障保険

2025年に発売された主な収入保障保険は以下の通りです(一例)。

・三井住友海上あいおい生命「&LIFE 総合収入保障Wセレクト」
・オリックス生命「収入保障保険キープ・アップ」
・ソニー生命「無解約返戻金型収入保障保険」

また、2025年以前にも介護保障や障害保障のオプションを備えた商品はありました。例としては、FWD生命「FWD収入保障」、はなさく生命「はなさく収入保障」、ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ」などが挙げられます。

これらの保険では、オプションの追加やプラン選択によって、より柔軟な保障設計が可能です。死亡・高度障害だけでなく、介護や障害の際にも、毎月の保険金が生活を支える大きな助けになります。

収入保障保険があれば、就業不能保険は不要?

収入保障保険に介護・障害保障を付ければ、「就業不能保険はいらないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、両者は似ているようで、対象となる条件が全く異なる保険です。

◉就業不能保険の対象
保険会社ごとに異なりますが、多くは病気やケガで60日を超えて働けない状態を指し、入院だけでなく自宅療養も含まれるのが一般的です。

◉収入保障保険(介護・障害付き)の対象
要介護1または2、身体障害者手帳1〜4級、国民年金の障害等級1・2級などの公的認定が基準となります。基準が明確である反面、認定まで時間がかかる場合があります。

つまり、「就業不能保険」は働けないという状態そのものが対象で、証明は保険会社基準となりますが、「収入保障保険(介護・障害付き)」は公的に重い状態であることが証明されないと受け取れないという違いがあります。

このような違いを踏まえ、自営業者やフリーランスは「傷病手当金」がないため、仕事ができなくなると即収入減に直結します。ですから「就業不能保険」で備えておくと安心です。

会社員や公務員は「傷病手当金」を最長1年6ヵ月受け取ることができ、給与の3分の2相当が支給されます。ただし、それでも生活に支障が出る場合は、ハーフタイプの就業不能保険という選択肢もあります。これは、1年6ヵ月間は給付金が半額になる代わりに保険料が割安になります。

まとめ

収入保障保険の保険料が安くなり、保障の範囲が広がったことは、消費者にとって大きなメリットです。ただし、収入保障保険(介護・障害保障付き)と就業不能保険は目的が異なるため、それぞれの特徴を理解し、ご自身の働き方や家族構成に合わせて検討することをおすすめします。保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]

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