はじめに

損害賠償をカバーする保険は?

家族の思わぬトラブルや事故に役立つのが「個人賠償責任保険」「日常賠償責任保険」などの保険です。日常生活における偶然の事故で他人に損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる仕組みです。

火災保険や自動車保険、傷害保険などの特約として付帯でき、保険金額が1事故あたり3億円まで、あるいは無制限という商品もあります。単独で加入できる商品は少なくなっているため、いずれかの保険に特約として付帯しておくとよいでしょう。

しかし、この特約で責任無能力者による損害を補償することはできません。本人には法律上の賠償責任がないため、保険の対象外になります。この特約で補償の対象となるのは、監督義務者が過失によって賠償責任を負った場合に限られます。

たとえば、子どもが他人の家の窓ガラスを割った場合、親が監督義務を怠ったと判断されれば、親の賠償責任として保険金が支払われます。この特約には示談交渉サービス付きの商品もありますので、小さい子どもや高齢の親御さんがいる家庭では、特約加入の際に示談交渉サービスが付いているかを確認しておくと安心です。

利用時の注意点

「個人賠償責任保険」「日常賠償責任保険」の一般的な被保険者の範囲は次の通りです。

・ 本人
・ 配偶者
・ 本人またはその配偶者と同居の親族
・ 本人またはその配偶者と別居の未婚の子

上記のいずれかに該当する人が責任無能力者である場合、親権者・法定監督義務者・監督義務者などの責任無能力者を監督する人も被保険者となります。ただし、監督義務者の範囲は誰でも良いわけではなく、「責任無能力者の6親等内の血族に限る」のように、各保険会社によって取り決めがあるので、加入前に確認しておきましょう。

責任無能力者には、原則として法律上の賠償責任はありません。しかし、監督義務者に過失が認められる場合には、代わって賠償責任を負うことがあります。このときに役立つのが個人賠償責任保険です。

子どもや高齢者と共に暮らす家庭では、思いがけない高額賠償を負う可能性もあります。万一の賠償に備え家族の安心を守るためにも、補償内容や加入状況を一度確認しておくことをおすすめします。保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]

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