はじめに

不可解な追加候補ファンド

なぜ除外、入替が行われるのかというと、確定拠出年金法によって、運営管理機関が提示できる商品ラインナップが、上限35本になっているからです。そのため運営管理機関はそれぞれに除外・選定基準を定めるわけですが、運営管理機関によってその基準は異なります。したがってiDeCoでの資産形成を検討している人は、加入しようとしている運営管理機関が、どのような除外・選定基準にしているのかを把握しておく必要があります。

ちなみに楽天証券iDeCoの場合は、「楽天証券ファンドスコア」の24カ月ローリングリターンで、期間5年の平均値が一定水準を下回ると除外候補になるのですが、追加するファンドについては、「アンケートでお寄せいただいたお客様のご要望を踏まえ、社内で慎重に検討を重ね」決定したと、サイトにも書かれているように、明確な基準が示されていません。

系列である楽天投信投資顧問のファンドが多数含まれていること、アクティブファンドでありながら運用期間が2年にも満たず、かつ2025年10月時点のファンドスコアが「1」という最低水準の「なかの日本成長ファンド」が追加候補に含まれるなど、不可解な点もあるだけに、追加候補のファンドについても、なぜそれが選ばれたのかを開示することが望まれます。

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