はじめに
子どもの投資で大切にしたい考え方

子ども向けの投資で最も重要なのは、「当てにいかないこと」です。
短期的な流行やテーマ株、値動きの激しい商品は、「この時期までに使う」という用途が決まっている子どもの資産形成には適しません。長期投資において再現性が高いとされているのは、世界の株式市場全体に分散投資を行うインデックス型投資信託です。MSCI ACWIやFTSE Global All Capなどをベンチマークとする全世界株式型の投資信託は、国や業種を分散することで、特定リスクを抑える設計になっています。
一方で、進学資金に限定せず、より長く保有できるのであれば、年ごとのパフォーマンスにばらつきはあるものの、長期的な成長が見込める商品を検討する余地もあります。
個別株投資も、長期的に成長すると考える銘柄であれば選択肢となり得ます(それでも分散投資は意識した方が良いと思いますが)。
子どもと一緒に投資先を選んでみるというのも、貴重な金融教育になるのではないでしょうか。一方で、知識と経験が伴わない、値動きの説明責任を子どもに果たせない投資であれば教育的観点からも慎重であるべきです。
投資期間が比較的短い場合には、債券など値動きが比較的安定している資産の方が、「何年後に、この程度の水準で使いたい」という見通しを立てやすいという特徴があります。一方で、より長期の視点では、インフレへの備えや分散の観点からゴールドをポートフォリオに組み入れたり、子どもの成長に合わせて資産の性格を変えていく「ライフサイクル型」の考え方も、教育的に有効だと感じます。
親として避けたい投資行動
「周囲がやっているから」「早く始めないと損をする気がする」といった親自身の不安や欲望を動機とした投資行動は、避けたいものです。
特に、生活費や緊急資金を削って無理な投資を行うことは、家計の安定性を損ないます。投資は余裕資金で行うもので、この原則は、大人向けであれ子ども向けであれ変わりません。
金融リテラシーや意思決定の力、失敗から学ぶ姿勢、そしてお金とどう向き合うかという価値観が、人生を支える資産になります。親ができる最高の投資とは、単にお金を積み立てることではなく、「なぜ投資をするのか」「なぜリスクがあるのか」を、年齢に応じて対話し続けることなのかもしれません。子ども向けNISAは、あくまでその一助、きっかけと考えるのが良いのではないでしょうか。
本年も皆様の投資の参考になる記事をお届けできるよう、精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
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